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 2冷に挑戦 h25 「保安管理技術」

 「保安管理技術」

 問1 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち,圧縮機の連転について正しいものはどれか。

イ.吸込み配管の途中に大きなトラップがあり.装置の連転停止中にトラップに凝縮した冷媒夜や油が溜まっていると.圧縮機始動時
  に液戻りが生じることがある。
ロ.圧縮機を長期にわたって停止し凍結のおそれのある場合、凝縮器,潤滑油冷却器の冷却水は排水するが,圧縮機シリンダの
  ウォータジャケットの冷却水水の排水は必要ない。
ハ.密閉・半密閉冷凍機の電動機が焼損すると,巻線の絶縁物や潤滑油が焼けて,圧縮機内にカーボンが付着したり.冷媒の分解が
  生じることがある.こういう場合でも,圧縮機の交換だけでよく,冷凍サイクル内の洗浄は必要ない。
ニ.始動時に圧縮機内で油に溶け込んでいた冷媒が急激に気化しオイルフォーミングが起きると,吐出し温度が低下し,油上りが
  多くなる.スクリュー圧縮機でこれを防.止する場合は,油分離器の油だめにヒータを用いて始動時に油温を上げて,冷媒の溶解量を
  少なくする必要がある。

(1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ
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 解答1
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  問2 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち,凝縮器について正しいものはどれか。

イ.受液器兼用のシエルアンドチューブ凝縮器は,冷凍装置に冷媒を過充てんすると.余分の冷媒液は凝縮器内に貯えられて,
  冷媒液に浸される冷却管の本数が増加するため.凝縮に有効に使われる冷却管の伝熱面積が減少し、凝縮温度が上昇する。
ロ.水冷凝縮器の凝縮温度に対する凝縮負荷Фk、伝熱面積A,冷却水入口温度t
w1、冷却水出口温度tw2、および熱通過率Kの
  間の関係から.冷媒と冷却水との温度差を算術平均とすると.凝縮温度なは次式で表される。
  t
k = Фk / KA - (tw1 + tw2) / 2
ハ.水冷凝縮器において,冷却水側の熱f云達率は冷媒側の熱伝達率よりも小さい.したがって.水冷凝縮器の冷却管として冷却水側に
  高さの低いフィンを付けたローフィンチューブを用いて.冷却水側の伝熱面積を冷媒側よりも大きくしてしいる。
ニ.不凝縮ガスが冷媒に混人したまま冷凍装置を運転し、不凝縮ガスが凝縮器に溜まると,吐出しガスの圧力と温度が上昇し,圧縮機
  用電動機の消費電力が増大し.冷凍能力と成績係数が低下する。


(1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)イ、ニ (4)ロ、ハ (5)ハ、ニ
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 解答2
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 問3 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、低圧部の保守管理について正しいものはどれか。

イ.冷媒循環量の不足は.冷媒の充てん量の不足や液管におけるフラッシュガスの発生などのほか,圧縮機の吸込み弁の不良に
  よっても発生する。
ロ.熱通過率が低下する原因として,水冷却器における水あかの付着,空気冷却器における霜の付着や前面風速の減少,蒸発器内の
  油の滞留などが挙げられる。
ハ.蒸発圧力が低くなると,蒸発する冷媒の温度が下がって被冷却物をより低温まで冷やすことができ,冷凍能力が増加するが,
  圧縮機における圧力比が人きくなって圧縮動カが増加し,成績係数は低下する。
ニ.温度自動膨張弁の感温筒で漏れが発生すると.膨張弁が開いたままとなり、圧縮機吸込み側に液が戻って、液圧縮が発生する。

(1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ
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 解答3
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  問4 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち,冷媒および冷凍機油について正しいものはどれか。

イ.CFC系冷媒.HCFC系冷媒は大気に放出されろと成層圏のオゾン層を破壊し,HFC系冷媒は地球温暖化をもたらすなど,気候変動に
  よる地球規模の環境破壊の原因となるが,自然冷媒と呼ばれる非ふっ素系冷媒はオゾン層破壊や温暖化への影響がなく,安全性の
  観点からも大気放出をしても問題はない。
ロ.アンモニアは水が混入するとよく溶け合い,少量の水分が機器内に存在しても人きな影響はないが,多量の水分の存在は蒸発圧力
  の低下を招き冷凍能力が小さくなることがある.その際は凝縮器の底部より水分を除去する。
ハ.HFC系非共沸混合冷媒は飽和二相域では蒸気の成分比と液の成分比が異なる.装置に充てんする際には,冷媒蒸気で充てん
  すると規格成分比と異なる成分比の冷媒を充てんすることになるので,冷媒液で充てんする。
ニ.部品加工時に使用される切削加工油や防せい(錆)油などの極性を持たない油は,HFC系冷媒には溶解せずに,装置内に残留した
  場合には膨張弁などに堆債して閉塞させ冷凍能力を低下させたり,冷凍機油を汚染して潤滑不良による各種の不具合を発生させ
  たりする。

(1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ
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 解答4
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  問5 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち,制御機器について正しいものはどれか。

イ.水冷凝縮器の断水リレーは,冷却水回路の断水または大幅な減水,水圧の低下が起きた場合に圧縮機を停止させたり,警戒を発し
  たりして冷凍装置を保護する。
ロ.満液式蒸発器、低圧受液器,中間冷却器などの液面レベルを一定に保持するためのフロート弁は.低圧フロート弁と呼ばれ,
  高庄冷媒液を絞り膨張きせて低圧機器内に送液する。
ハ.ガスチャージ方式サーモスタットは,感温筒内の液量が少ないため応答は速く,受圧部のある本体の温度が感温筒の温度より低く
  なっても正常に作動する。
ニ.低圧圧カスイッチは,冷凍装置の圧縮機の吸込み配管に接続し,冷凍負荷が増加して蒸発圧カが上昇したとき,その圧力を検出して
  圧縮機電源回路を遮断して停止させるのに使用する.この他に、多気筒圧縮機のアンローダ用の電磁弁の開閉などにも使用される。


(1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ
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 解答5
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 問6 次のイ、ロ、ハ、ニの、記述のうち,附属機器について正しいものはどれか。

イ.デミスタ式油分離器は,圧縮機吐出しガス中の油滴をデミスタ内の線条で捕らえて分雛する方式であり,蒸発器での伝熱作用が油に
  よって阻害されるのを防ぐ。
ロ.アンモニア冷凍装置に取り付ける不凝縮ガス分雛器から不凝縮ガスを排出する場合,除害設備を設けてアンモニアを直接大気に
  放出しないようにする。
ハ.フルオロカーボン冷凍装置では一般に高圧液配管ヘフィルタドライヤを収り付けて,冷媒系内に侵入した水分をシリカゲルや
  ゼオライトなどの乾燥剤で除去する。
ニ.液ガス熱交換器は,負荷変動などによる液戻りに対して有効にはたらくが,液管内のフラッシュガスの発生を防止できない。

(1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ハ、ニ (5)イ、ロ、ハ
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 解答6
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  問7 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち,配管について正しいものはどれか。

イ.アンモニア冷媒の配管材料として,銅および銅合金は使用できない.また.フルオロカーボン冷媒では.2%を超えるマグネシウムを
  含有したアルミニウム合金は使用できない。
ロ.2基以上の凝縮器から一本の主管にまとめて受液器へ冷媒液を落とす場合には,凝縮器から受液器への液落し管にトラップを
  設けてはならない。
ハ.大型の冷凍装置では,圧縮機の吸込み側の横走り管が非常に長い場合,途中にUトラップを設けて,液戻りを防止する。
ニ.ポンプダウン停止をしない装置では,圧縮機が蒸発器より下側に設置されている装置の吸込み配管を,蒸発器上部まで一度立ち上げ
  てから圧縮機へ接続し,装置停止中に冷媒液が圧縮機に流れ落ちるのを防止する。

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 解答7
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 問8 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち,安全装置について正しいものはどれか。

イ.アンモニア冷凍装置の高圧遮断圧力スイッチは.安全弁の作動圧力より低い圧力で作動するように設定してあれば,自動復帰形
  でも問題ない。
ロ.フルオロカーボン冷凍装置のシェル形凝縮器および受液器には,安全弁を取り付ける.ただし.内容積が500L末満であれば
  溶栓でもよい。
ハ.圧縮機用安全弁の必要最小口径は,圧縮機のピストン押しのけ量の平万根に比例する。
ニ.溶栓の最小口径は安全弁の最小□径と同じであり,破裂板の口径は安全弁の最小口径の1/2以上の値であればよい。

(1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ
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 解答8
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  問9 次のイ、ロ、ハ、ニの記述うち、圧力試験について正しいものはどれか。

イ.耐圧試験時に機器の材料に発生する応力が,その材料の降伏点よりも低くなければならないので,試験圧力は必要以上に
  高くしてはならない。
ロ.製品のばらつきが生じにくいことが確認された圧縮機などの量産品については,抜取り試験である強度試験を実施し,個別に行う
  耐圧試験を省略できる。
ハ.アンモニア冷凍装置の気密試験には.不燃性および非毒性である二酸化炭素を使用する。
ニ.冷媒設備の気密の最終的確認をする試験である真空試験では、試験真空度に到達後微量な漏れでもすぐに判定できる。

(1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ
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 解答9
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  問10 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち,冷凍装■置の連転について止しいものはどオしか。

イ.冷媒の漏えい時の注意事項として,酸素濃度18%以下での酸欠に対する危険,空気に対する比重などがある.R410A、R404A、R744
  などの空気よりも重い冷媒では床面での滞留に注意が必要である。
ロ.冷凍機油の選定の条件の一つに.粘度が適当で油膜が強いことが挙げられる.一般に低温用には流動点が高く,高速回転圧縮機で
  軸受荷重の比較的小さいものには粘度の低い油を選定する。
ハ.冷媒量が不足すると,蒸発圧力が低下し,圧縮機の吸込み蒸気の過熱度が大きくなり,吐出し圧力が低下するが,吐出しガス温度は.
  上昇するので,油が劣化するおそれがある.また,密閉フルオロカーボン圧縮機では、冷媒による電動機巻線の冷却が不十分になる。
ニ.アンモニア冷凍装置から冷媒が漏れると,微量の漏れでもアンモニアの強い刺激臭によって早期に発見できるので,アンモニア冷凍
  装置には漏えい検知警報設備を設けなくてもよい。


(1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ
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 解答10
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