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 「2019年度 第1回 過去問セレクト模試」


 「保安管理技術」

 問題 1
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍の原理、冷凍サイクルについて正しいものはどれか。

 イ.物質が液体から蒸気に、または蒸気から液体に状態変化する場合に必要とする出入りの熱量を、顕熱と呼ぶ。
 ロ.冷凍装置の冷凍能力に圧縮機の軸動力を加えたものが、凝縮器の凝縮負荷である。
 ハ.p-h線図上において、乾き飽和蒸気あるいは過熱蒸気状態の冷媒の断熱圧縮過程を表す線は、等比エンタルピー線
   である。
 ニ.冷凍装置内を液や蒸気などの状態変化を繰り返しながら、単位時間当たりに循環する冷媒量を冷媒循環量という。

(1)ロ (2)ニ (3)イ、ハ (4)ロ、ニ (5)イ、ハ、ニ


 問題 2
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,冷凍サイクルおよび熱の移動について正しいものはどれか.

 イ.冷凍サイクルの成績係数は運転条件によって変化するが,蒸発圧力だけが低くなった場合や,あるいは
   凝縮圧力だけが高くなった場合には,成績係数の値は大きくなる.
 ロ.冷媒の蒸発温度が-30℃程度以下に低下してくると,装置の効率向上や,圧縮機吐出しガスの高温化に
   ともなう冷媒と冷凍機油の劣化を防止するなどのために,二段圧縮冷凍装置が一般に使用される.
 ハ.固体内を高温端から低温端に向かって熱が移動する形態は,熱伝導である.
 ニ.固体壁と流体との熱交換による伝熱量は,固体壁表面と流体との温度差,伝熱面積および比例係数の積で
   表され,この比例係数を熱通過率という.

 (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)イ,ニ  (4)ロ,ハ  (5)ロ,ニ


 問題 3
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、圧縮機の効率および冷凍装置の成績係数について正しいものはどれか。

 イ.圧力比が人きくなると、機械効率は小きくなり、冷凍装置の成績係数は大きくなる。
 ロ.断熱効率は、理論断熱圧縮動力Pthと実際の圧縮機での蒸気の圧縮に必要な圧縮動力Pcとの比(Pth/Pc)で
   表され、圧力比が大きくなると小さくなる。
 ハ.冷媒循環量は、往復圧縮機のピストン押しのけ量、圧縮機の吸込み蒸気の比体積および体積効率の大きさにより決まり、
   吸込み蒸気の比体積が大きいほど小さくなる。
 ニ.冷凍装置やヒートポンプ装置の成績係数は、装置全体の運転条件によって決まり、圧縮機の性能の影響を受ける
   ことはない。

 (1)イ、ロ  (2)ロ、ハ  (3)ハ、ニ  (4)イ、ロ、ニ  (5)イ、ハ、ニ


 問題 4
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷媒について正しいものはどれか。

 イ.0℃における飽和圧力を標準沸点といい、冷媒の種類によって異なっている。
 ロ.非共沸混合冷媒が蒸発するときは、沸点の低い冷媒のほうが先に蒸発する。
 ハ.アンモニアガスは空気より軽く、空気中に漏えいした場合には、天井の方に滞留する。
 二.フルオロカーボン冷媒と水とは容易に溶け合い、冷媒が分解して酸性の物質を作って金属を腐食させる。

 (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ハ、ニ (5)イ、ロ、ハ


 問題 5
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,圧縮機について正しいものはどれか。

 イ.容量制御装置が取り付けられた多気筒の往復圧縮機は,吸込み弁を開放して作動気筒数を減らすことにより,
   段階的に圧縮機の容量を調節できる。
 ロ.強制給油式の往復圧縮機はクランク軸端に油ポンプを設け,圧縮機各部のしゅう動部に給油する.強制的に給油
   するため,圧縮機の回転数が非常に低回転数であっても潤滑に十分な油圧を得ることができる。
 ハ.往復圧縮機の吸込み弁に異物などが付着してガス漏れを生じると体積効率が低下する。
 ニ.一般の往復圧縮機のピストンには,ピストンリングとして,上部にオイルリング,下部にコンプレッションリングが付いて
   いる。

 (1)イ,ハ (2)ロ,ハ (3)ハ,ニ (4)イ,ロ,ニ (5)ロ,ハ,ニ


 問題 6
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,凝縮器について正しいものはどれか.

 イ.水冷凝縮器に付着する水あかは,熱伝導率が大きく,熱の流れを妨げる.
 ロ.一般的に,水冷横型シェルアンドチューブ凝縮器の伝熱面積は,冷媒に接する冷却管外表面の合計面積で
   表す.
 ハ.空冷凝縮器は,冷媒を冷却して凝縮させるのに,空気の顕熱を用いる凝縮器である.
 ニ.蒸発式凝縮器と比較して,空冷凝縮器は凝縮温度を低く保つことができる凝縮器であり,主に
   アンモニア冷凍装置に使われている.

 (1)イ,ハ  (2)イ,ニ  (3)ロ,ハ  (4)ロ,ニ  (5)ロ,ハ,ニ


 問題 7
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、蒸発器について、正しいものはどれか。

 イ.ホットガス除霜は、冷却管の内部から冷媒ガスの熱によって霜を均一に融解し、霜が厚くなっても有効に除霜が
   できる方法である。
 ロ.大形の乾式蒸発器では、多教の伝熱管に均等に冷媒を分配させるためにディストリビュータを取り付けるが、
   ディストリビュータの圧力降下があるので、その分膨張弁の容量は小さくなる。
 ハ.シェルアンドチューブ乾式蒸発器では、水側の熱伝達率を向上させるために、バッフルプレートを設置する。
 ニ.冷媒液強制循環式蒸発器において、液ポンプにより強制循環する冷媒液量は、蒸発器で蒸発する冷媒量だけで
   十分である。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 8
次のイ、ロ、.ハ、.二の記述のうち、自動制御機器について正しいものはどれか。

 イ.キャピラリチューブは、細管を流れる冷媒の抵抗による圧力降下を利用して、冷媒の絞り膨張を行う機器である。
 ロ.温度自動膨張弁の感温筒が外れると、膨張弁が閉じて過熱度が高くなり、冷凍能力が小さくなる。
 ハ.凝縮圧力調整弁は夏李に凝縮圧力が高くなり過ぎるのを防ぐために用いる。
 ニ.大形の冷凍装置に保安の目的で高低圧圧力スイッチを設ける場合、高圧側の圧力スイッチは自動復帰式を用いる。

 (1)イ  (2)ロ  (3)イ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 9
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、附属機器について正しいものはどれか。

 イ.高圧受液器を設置することにより、冷媒設備を修理する際に、大気に閉放する装置部分の冷媒を回収することができる。
 ロ.小形のフルオロカーボン冷凍装置やヒートポンプ装置に使用される小容量の液分離器では、内部のU字管下部に設けら
   れた小穴から少量ずつ液を圧縮機に吸い込ませるものがある。
 ハ.冷凍装置に用いられる受液器には、大別して凝縮器の出口側に連結される高圧受液器と、冷媒液強制循環式で凝縮器の
   出口側に連結して用いられる低圧受液器とがある。
 ニ.アンモニア冷凍装置の油分離器で分離された鉱油は、一般に圧縮機クランクケース内に自動返油される。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 10
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,冷媒配管について正しいものはどれか.

 イ.高圧冷媒液配管内にフラッシュガスが発生すると,膨張弁の冷媒流量が増加し,冷凍能力が増加する.
 ロ.圧縮機吸込み蒸気配管の二重立ち上がり管は,冷媒液の戻り防止のために使用される.
 ハ.吐出しガス配管の管径は,冷媒ガス中に混在している油が確実に運ばれるガス速度が確保できるように
   決定する.
 ニ.横走り管は,原則として,冷媒の流れ方向に下り勾配を付け,不必要なUトラップ(U字状の配管)は付けない.

 (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)ロ,ハ  (4)ロ,ニ  (5)ハ,ニ


 問題 11
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、安企装置について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機に取り付けるべき安全弁の最小径は、ピストン押しのけ量の平方根を冷媒の種類により定められた定数で除して
   求められる。
 ロ.溶栓付きのフルオロカーボン冷媒用シェルアンドチューブ凝縮器において、溶栓が100℃の高温吹出しガスにさらされ
   ても、問題なく運転を継続できる。
 ハ.高庄遮断装置の作動圧力は、高圧部に取り付けられた安全弁の吹始め圧力の最低値以下の圧力であって、かつ、
   高圧部の許容圧力以下に設定しなければならない。
 ニ.液封による事故を防止するために、液封の起こるおそれのある部分には、溶栓、安全弁、破裂板または圧力逃がし装置を
   取り付ける必要がある。

 (1)ロ  (2)ハ  (3)イ、ロ  (4)ハ、ニ  (5)イ、ハ、ニ


 問題 12
次のイ、ロ、ハ、.二の記述のうち、材料の強きなどについて正しいものはどれしか。

 イ.溶接構造用延鋼材SM400Bの許容引張応カは400N/mm2である。
 ロ.許容圧力は、.対象とする設備が実際に許容できる圧力のことである。
 ハ.圧力容器で耐圧r強度が問題となるのは、一般に引張応力である。
 ニ.ニ段圧縮の冷凍設備では、低段側の圧縮機の吐出し圧力以上の受ける部分を高圧部とし、その他を低圧部として
   取り扱う。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 13
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,冷凍装置の据付け,圧力試験および試運転について正しいものはどれか.

 イ.耐圧試験は,気密試験の前に行い,圧縮機,圧力容器および配管について行わなければならない.
 ロ.アンモニア冷凍装置の気密試験には,乾燥空気,窒素ガスまたは酸素を使用できるが,炭酸ガスを使用しては
   ならない.
 ハ.高速回転で軸受荷重の小さい圧縮機を用いる場合には,一般に,メーカが指定する粘度の低い冷凍機油を
   用いる.
 ニ.非共沸混合冷媒を冷凍装置に充てんする場合には,必ず冷媒液を充てんする.

 (1)イ,ロ  (2)イ,ニ  (3)ロ,ハ  (4)ロ,ニ  (5)ハ,ニ


 問題 14
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の運転について正しいものはどれか。

 イ.水冷凝縮器の冷却水量が減少すると、凝縮圧力の低下、圧縮機吐出し温度の上昇、装置の冷凍能力の低下が起こる。
 ロ.冷蔵庫に高い温度の品物が入ると、庫内温度が上昇するので、冷媒の蒸発温度が上昇し、冷媒循環量が増加して
   冷凍装置の冷却能力は増加する。
 ハ.アンモニア冷凍装置への多量の水分浸入は、アンモニア冷媒の蒸発圧力の低下、圧縮機の潤滑性能の低下などを
   もたらすので、十分に注意が必要である。
 ニ.水冷凝縮器内の不凝縮ガスを確認するためには、圧縮機を停止し、凝縮器に冷却水を通水し、凝縮温度が周囲の
   大気温度より高いことから判断する。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 15
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の保守管理について正しいものはどれか。

 イ.シャフトシールに汚れた潤滑油が人ると、シール面を傷つけて冷媒漏れを起こすことがある。
 ロ.フルオロカーボン冷凍装置に水分が混入しても、装置に障害を引き起こすことはない。
 ハ.圧縮機において潤滑油量の不足や油ポンプの故障などで油圧が不足すると、潤滑作用が阻害される。
 ニ.圧縮機のシリンダの温度が過熱運転により上昇すると、潤滑油が炭化し分解して不凝縮ガスを生成することがある。

 (1)イ、ロ  (2)ロ、ハ  (3)ハ、ニ  (4)イ、ロ、ニ  (5)イ、ハ、ニ



「解答」
問題1  問題2  問題3  問題4  問題5 
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問題6  問題7  問題8  問題9  問題10 
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問題11  問題12  問題13  問題14  問題15 
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