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 「2020年度 過去問セレクト模試」


 「保安管理技術」

 問題 1
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,冷凍の原理などについて正しいものはどれか.

 イ.冷凍装置の冷凍能力は,凝縮器の凝縮負荷よりも大きい.
 ロ.冷凍装置内の冷媒圧力は,一般にブルドン管圧力計などで計測する.この指示圧力は,冷媒圧力と大気圧との
   差庄で,ゲージ圧力と呼ぶ.
 ハ.圧縮機で圧縮された冷媒ガスを,空気や冷却水などで冷却して,液化させる装置が凝縮器である.
 ニ.理論ヒートポンプサイクルの成績係数に比べて,理論冷凍サイクルの成績係数は1だけ大きい.

 (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)ロ,ハ  (4)ロ,ニ  (5)ハ,ニ


 問題 2
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,冷凍サイクルおよび熱の移動について正しいものはどれか。

 イ.冷媒の蒸発温度が-30℃程度以下の場合には,装置の効率向上 圧縮機吐出しガスの高温化にともなう冷媒と冷凍機油の
   劣化を防止するために,二段圧縮冷凍装置が一般に使用される。
 ロ.温度自動膨張弁は冷凍負荷の増減に応じて,自動的に冷媒流量を調節し,蒸発器出口過熱度がOK(ゼロケルビン)に
   なるように制御する。
 ハ.固体内を高温端から低温端に向かって熱が移動する現象は,熱伝導と呼ばれている。
 ニ.熱伝達率の値は,固体面の形状,流体の種類,流速によって変化する。

 (1)イ,ロ (2)イ,ニ (3)ロ,ハ (4)ロ,ニ (5)イ,ハ,ニ


 問題 3
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,冷凍能力,動力および成績係数などについて正しいものはどれか.

 イ.圧縮機の吸込み蒸気の比体積が大きくなると,圧縮機の冷媒循環量は増大する.
 ロ.冷凍装置を凝縮温度一定の条件で運転する場合,蒸発圧力が低いほど,冷凍能力が減少する.
 ハ.実際の圧縮機駆動に必要な軸動力は,冷媒蒸気の圧縮に必要な圧縮動力と機械的摩擦損失動力の和で
   表すことができる.
 ニ.冷凍装置の理論冷凍サイクルの成績係数の値は,理論ヒートポンプサイクルの成績係数の値よりも1だけ大きい.

 (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)ロ,ハ  (4)ロ,ハ  (5)ハ,ニ


 問題 4
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷媒、冷凍機油およびプラインの性質について正しいものはどれか。

 イ.フルオロカーボン冷媒の種類の中で、分子構造中に塩素原子を含むものはその塩素がオゾン層を破壊するとして国際的に
   規制されている。また、塩素原子を含まないものでも地球温暖化に影響を及ぼすとして大気放出を防ぐなどの対策・規制が
   行われている。
 ロ.フルオロカーボン冷凍装置では、圧縮機から吐き出された冷凍機油は、冷媒とともに装置内を循環し、再び蒸発器から
   圧縮機へ戻るが、蒸発器内に冷凍機油が残らないようにする。
 ハ.プラインは空気とできるだけ接触しないように扱われる。それは、窒素が溶け込むと腐食性が促進され、また水分が凝縮して
   取り込まれると濃度が低下するためである。
 ニ.冷凍機油はアンモニア液よりも軽く、アンモニアガスは室内空気よりも軽い。また、アンモニアは銅および銅合金に対して腐食性
   があるが、鋼に対しては腐食性がないので、アンモニア冷凍装置には鋼管や鋼板が使用される。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)イ、ニ (4)ロ、ハ (5)ハ、ニ


 問題 5
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,圧縮機について正しいものはどれか。

 イ.容量制御装置が取り付けられた多気筒の往復圧縮機は,吸込み弁を開放して作動気筒数を減らすことにより,段階的に
   圧縮機の容量を調節できる。
 ロ.強制給油式の往復圧縮機はクランク軸端に油ポンプを設け,圧縮機各部のしゅう動部に給油する.強制的に給油するため,
   圧縮機の回転数が非常に低回転数であっても潤滑に十分な油圧を得ることができる。
 ハ.往復圧縮機の吸込み弁に異物などが付着してガス漏れを生じると体積効率が低下する。
 ニ.一般の往復圧縮機のピストンには,ピストンリングとして,上部にオイルリング,下部にコンプレッションリングが付いて
   いる。

 (1)イ,ハ (2)ロ,ハ (3)ハ,ニ (4)イ,ロ,ニ (5)ロ,ハ,ニ


 問題 6
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,凝縮器について正しいものはどれか.

 イ.水冷凝縮器に付着する水あかは,熱伝導率が大きく,熱の流れを妨げる.
 ロ.一般的に,水冷横型シェルアンドチューブ凝縮器の伝熱面積は,冷媒に接する冷却管外表面の合計面積で
   表す.
 ハ.空冷凝縮器は,冷媒を冷却して凝縮させるのに,空気の顕熱を用いる凝縮器である.
 ニ.蒸発式凝縮器と比較して,空冷凝縮器は凝縮温度を低く保つことができる凝縮器であり,主に
   アンモニア冷凍装置に使われている.

 (1)イ,ハ  (2)イ,ニ  (3)ロ,ハ  (4)ロ,ニ  (5)ロ,ハ,ニ


 問題 7
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,蒸発器の構造と作用について正しいものはどれか.

イ.冷蔵用の空気冷却器の冷媒と空気の平均温度差は,通常5Kから10K程度である.庫内温度を保持した
   まま,この温度差を大きくすると,装置の成績係数は向上する.
ロ.乾式プレートフィンチューブ蒸発器のフィン表面に厚く付着した霜は,空気の通路を狭め,風量の減少や
   蒸発圧力の上昇を招く.
ハ.乾式シェルアンドチューブ蒸発器では,水側の熱伝達率を向上させるために,バッフルプレートを設置する.
ニ. ホットガス除霜は,冷却管の内部から冷媒ガスの熱によって霜を均一に融解する.この除霜方法は,特に
   厚い霜の除霜に適している.

 (1)イ  (2)ロ  (3)ハ  (4)ニ  (5)ハ,ニ


 問題 8
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、自動制御機器について正しいものはどれか。

 イ.一般に、膨張弁から蒸発器出口にいたるまでの圧力降下が大きい場合には、外部均圧形温度自動膨張弁を使用する。
 ロ.小容量の冷凍装置には、キヤピラリチューブが用いられている。キヤピラリチューブは、冷媒の流動抵抗による圧力降下を
   利用して冷媒の絞り膨張を行うとともに、冷媒の流量を制御し、蒸発器出口冷媒の過熱度の制御を行う。
 ハ.冷却水調整弁は制水弁、節水弁とも呼ばれ、水冷凝縮器の負荷が変化したときに凝縮圧力を一定に保持できるように作動し、
   冷却水量を調節す。
 ニ.断水リレーは、冷却水ポンプを停止させることによって装置を保護する安全スイッチであり、水冷凝縮器や水冷却器で断水
   または循環水量が低下したときに作動する。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 9
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,附属機器について正しいものはどれか.

 イ.高圧受液器内にはつねに冷媒液を確保するようにし,受液器出口では蒸気が液とともに流れ出ないような
   構造とする.
 ロ.液分離器は,蒸発器と圧縮機との間の吸込み蒸気配管に取り付け,冷媒蒸気中に混在した冷媒液を分離し,
   圧縮機を保護する役割をもつ.
 ハ.油分離器は,圧縮機の吸込み蒸気配管に取り付け,冷媒液と冷凍機油を分離することにより,凝縮器や
   蒸発器の伝熱の低下を防ぐ.
 ニ.フルオロカーボン冷凍装置の冷媒系統に水分が存在すると,装置の各部に悪影響を及ぼすため,ドライヤを
   設ける.ドライヤの乾燥剤として水分を吸着して化学変化を起こしやすいシリカゲルやゼオライトなどが用いられる.

 (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)ロ,ハ  (4)ロ,ニ  (5)ハ,ニ


 問題 10
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,冷媒配管について正しいものはどれか。

 イ.冷媒配管では冷媒の流れ抵抗を極力小さくするように留意し,配管の曲がり部はできるだけ少なくし,曲がりの半径は
   大きくする。
 ロ.高圧液配管内で液の圧力が上昇すると,フラッシュガスが発生し,膨張弁の冷媒流量が減少して冷凍能力が減少する。
 ハ.吸込み蒸気配管には十分な防熱を施し,管表面における結露あるいは結霜を防止することによって吸込み蒸気温度の
   低下を防ぐ。
 ニ.圧縮機の近くに吸込み蒸気の横走り管がある場合,横走り管中にUトラップがあると,軽負荷運転時や停止時に油や
   冷媒液がたまり,圧縮機の再始動時に液圧縮の危険が生じる。

 (1)イ,ロ (2)イ,ハ (3)イ,ニ (4)ロ,ニ (5)ロ,ハ,ニ


 問題 11
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,安全装置について正しいものはどれか.

 イ.圧縮機の安全弁の最小口径は冷媒の種類に応じて定まり,ピストン押しのけ量の平方根に正比例する.
 ロ.冷凍装置の安全弁の作動圧力とは,吹始め圧力と吹出し圧力のことである.この圧力は耐圧試験圧力を
   基準として定める.
 ハ.高圧遮断装置は原則として手動復帰式にし,安全弁噴出以前に圧縮機を停止させ,高圧側圧力の
   異常な上昇を防止する.
 ニ.銅管および外径26mm未満の鋼管を除く液封の起こるおそれのある部分には,液封による事故を防止
   するために,溶栓,安全弁・破裂板または圧力逃がし装置を取り付ける必要がある.

 (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)イ,ニ  (4)ロ,ハ  (5)ハ,ニ


 問題 12
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,材料の強さおよび圧力容器について正しいものはどれか.

 イ.応力のうち,外力が材料を引っ張る方向に作用する場合を引張応力,圧縮する方向に作用する場合を
   圧縮応力といい,圧力容器で耐圧強度が問題となるのは,一般に圧縮応力である.
 ロ.一般的な冷凍装置の低圧部設計圧力は,冷凍装置の停止中に周囲温度の高い夏季に,内部の冷媒が
   38℃から40℃程度まで上昇したときの冷媒の飽和圧力に基づいている.
 ハ.許容圧力は,冷媒設備において現に許容しうる最高の圧力であって,設計圧力または腐れしろを除いた
   肉厚に対応する圧力のうち,低いほうの圧力をいう.
 ニ.溶接構造用圧延鋼材SM400Bの許容引張応力は400N/mm2である.

 (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)ロ,ハ  (4)ロ,ニ  (5)ハ,ニ


 問題 13
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,冷凍装置の圧力試験および試運転について正しいものはどれか。

 イ.冷凍装置の圧力試験は、始めに気密試験を行い、漏れがないことを確認した後に、耐圧試験を実施する。
 ロ.気密試験は、被試験品内のガス圧力を気密試験圧力に保った後に、水中に入れるか、外部に発泡液を塗布して、泡の発生が
   ないことなどを確認して合格とする。
 ハ.真空試験は、冷凍装置の最終確認として微少な漏れ箇所の特定のために行う。
 ニ.非共沸混合冷媒を冷凍装置に充てんするときには、必ず冷媒液を充てんする。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 14
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,冷凍装置の運転管理について正しいものはどれか.

 イ.圧縮機の吐出しガス圧力が高くなると,蒸発圧力が一定ならば,圧縮機の体積効率が低下し,圧縮機駆動の
   軸動力は増加するが,装置の冷凍能力は変化しない.
 ロ.水冷凝縮器の冷却水温度が一定の場合,冷却水量が減少すると,凝縮圧力の上昇,圧縮機吐出ガス温度の
   上昇などが起こる.
 ハ.冷凍装置を長期間休止させる場合には,ポンプダウンして低圧側の冷媒を受液器に回収し,低圧側と圧縮機内を
   大気圧よりも低い圧力に保持しておく.
 ニ.冷蔵庫に高い温度の品物が大量に入ると,庫内温度が上昇するので,冷媒の蒸発温度が上昇し,冷媒循環量が
   増加して冷凍装置の冷凍能力は増加する.

 (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)ロ,ニ  (4)イ,ハ,ニ  (5)ロ,ハ,ニ


 問題 15
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,冷凍装置の保守管理について正しいものはどれか。

 イ.アンモニア冷凍装置の冷媒系統に水分が浸入すると,低温の運転では,わずかな水分量であっても膨張弁部に氷結して,
   冷媒が流れなくなる。
 ロ.冷媒系就中に異物が混入すると,それが装置内を循環して,膨張弁やその他の狭い通路に詰まり,安定した運転ができなく
   なることがある。
 ハ.アンモニア冷凍装置内に空気が侵入したときは,凝縮器上部の弁を開いて直接大気中に空気を抜くようにする。
 ニ.装置内の冷媒充てん量がかなり不足していると,装置は冷却不良の状態で,蒸発圧力が低下し,吐出しガス温度が上昇する
   ために,冷凍機油が劣化するおそれがある。

 (1)イ,ロ (2)イ,ハ (3)ロ,ハ (4)ロ,ニ (5)ハ,ニ



「解答」
問題1  問題2  問題3  問題4  問題5 
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問題6  問題7  問題8  問題9  問題10 
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問題11  問題12  問題13  問題14  問題15 
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