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 「27年度 第2回 過去問セレクト模試」


 「保安管理技術」

 問題 1
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍の原理について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機で圧縮された冷媒ガスを冷却して、液化させる装置が蒸発器である。したがって、冷媒に対して、熱が出入りしやす
   いような熱交換器を用いること、すなわち、小さい温度差でも容易に熱が出入りできるようにすることが必要である。
 ロ.冷凍装置内の冷媒圧力は、一般にブルドン管圧力計で計測する。圧力計のブルドン管は、管内圧力と管外大気圧との
   圧力差によって変形するので、指示される圧力は測定しようとする冷媒圧力と大気圧との圧力差で、この指示圧力を
   絶対圧力と呼ぶ。
 ハ.物質が液体から蒸気に、または蒸気から液体に状態変化する場合に必要とする出入りの熱を、潜熱と呼ぶ。
 ニ.圧縮機吸込み蒸気の比体積は、吸込み蒸気の圧力と温度を測って、それらの値から冷媒のp-h線図や熱力学性質表に
   より求められる。比体積の単位は(m^3/kg)であり、比体積が大きくなると冷媒蒸気の密度は小さくなる。

  (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、二


 問題 2
 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、熱の移動について正しいものはどれか。

 イ.固体壁の表面とそれに接して流れる流体との間の伝熱作用を対流熱伝達という。
 ロ.常温、常圧において、鉄鋼、空気、グラスウールのなかで、熱伝導率の値が一番小さいのはグラスールである。
 ハ.熱伝達による単位時問当たりの伝熱量は、伝熱面積、熱伝達率に正比例し、温度差に反比例する。
 ニ.冷凍装置の熱交換器の伝熱計算には、誤差が数%程度でよい場合、算術平均温度差が使われることが多い。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)イ、ニ (4)ロ、ハ (5)ハ、ニ


 問題 3
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、圧縮機の性能、効率などについて正しいものはどれか。

 イ.圧縮機の吸込み蒸気の比体積は、吸込み圧力が低いほど、また、,吸込み蒸気の過熱度が小さいほど大きくなる。
 ロ.圧縮機の圧力比が大きくなると、断熱効率は小さくなるが、機械効率は大きくなる。
 ハ.往復圧縮機のピストン押しのけ量は、単位時間当たりのピストン押しのけ量のことで、気筒数、シリンダ容積および
   回転速度により決まる。
 ニ.圧縮機駆動の軸動力Pは、理論断熱圧縮動力をPth、全断熱効率をηtadとすると、P=Pth/ηtadで表される。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 4
 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷媒および潤滑油について正しいものはどれか。

 イ.アンモニア冷媒は水と容易に溶け合ってアンモニア水になるので、冷凍装置内に多量の水分が存在しても性能に
   与える影響はない。
 ロ.フルオロカーボン冷媒の液は潤滑油よりも重いが、これらは互いに溶解して溶液になることが多い。
 ハ.フルオロカーボン冷媒は化学的安定性が高い冷媒なので、装置には銅や銅合金をはじめ、マグネシウムを含む
   アルミニウム合金の配管や部品の使用には制限がない。
 ニ.圧力一定のもとで非共沸混合冷媒が凝縮器内で凝縮するとき、凝縮中の冷媒蒸気と冷媒液の成分割合は変化しない。

 (1)イ  (2)ロ  (3)ハ  (4)ニ  (5)イ、ロ


 問題 5
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、圧縮機について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機の体積効率が小さくなると冷媒循環量は減少する。
 ロ.半密閉圧縮機および全密閉圧縮機は、圧縮機内部の点検、修理ができない。
 ハ.停止中の圧縮機クランクケース内の油音が高いと、始動時にオイルフォーミングを起こしやすい。
 ニ.圧縮機が頻繁な始動と停止を繰り返すと、駆動用電動機巻線の異常な温度上昇を招き、焼損のおそれがある。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)イ、ニ  (4)ロ、ハ  (5)ハ、ニ


 問題 6
 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、凝縮器について正しいものはどれか。

 イ.凝縮負荷は冷凍能力に圧縮機駆動の軸動力を加えて求めることができる。軸動力の毎時の熱量への換算は、
   1kW=3600kJ/hである。
 ロ.シェルアンドチューブ凝縮器の伝熱面積は、冷媒に接する冷却管全体の内表面積の合計をいうのが一般的である。
 ハ.空冷凝縮器は、冷媒を冷却して凝縮させるのに、空気の顕熱を用いる凝縮器である。
 二.蒸発式凝縮器は空冷凝縮器と比較して、凝縮温度を高く保つことができる凝縮器であり、主としてアンモニア冷凍装置に
   使われている。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 7
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、蒸発器について正しいものはどれか。

 イ.蒸発器は冷媒の供給方式により乾式蒸発器、満液式蒸発器および冷媒液強制循環式蒸発器に分類され、シェル側に
   冷媒を供給し、冷却管内にブラインを流し冷却する蒸発器は乾式蒸発器である。
 ロ.冷蔵庫で使用される空気冷却器では、庫内温度と蒸発温度との平均温度差は5~10Kにとるが、この値が大き過ぎると
   蒸発温度を低くする必要があり、装置の成績係数が低下する。
 ハ.乾式空気冷却器では、蒸発器入口の冷媒分配を均等にするためにデイストリビュータを取り付けるが、圧力降下が大きい
   ので外部均圧形温度自動膨張弁を用いるのがよい。
 ニ.冷媒側伝熱面における平均熱通過率は、乾式蒸発器のほうが満液式蒸発器よりも大きい。

  (1)イ、ロ (2)ロ、ハ (3)ハ、ニ (4)イ、ロ、ニ (5)イ、ハ、ニ


 問題 8
 次のイ、ロ、.ハ、二の記述のうち、自動制御機器について正しいものはどれか。

 イ.キャピラリチューブは、細管を流れる冷媒の抵抗による圧力降下を利用して、冷媒の絞り膨張を行う機器である。
 ロ.温度自動膨張弁の感温筒が外れると、膨張弁が閉じて過熱度が高くなり、冷凍能力が小さくなる。
 ハ.凝縮圧力調整弁は夏李に凝縮圧力が高くなり過ぎるのを防ぐために用いる。
 ニ.大形の冷凍装置に保安の目的で高低圧圧力スイッチを設ける場合、高圧側の圧力スイッチは自動復帰式を用いる。

 (1)イ  (2)ロ  (3)イ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 9
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、附属機器について正しいものはどれか。

 イ.油分離器は、圧縮機の吐出し管に取り付け、冷媒と潤滑油を分離し、凝縮器や蒸発器に油が送られて、冷却管の伝熱を
   妨げるのを防止する。
 ロ.液分離器は、蒸発器と圧縮機との間の吸込み蒸気配管に取り付けて、蒸気と液を分離し、蒸気だけを圧縮機に吸い込ま
   せて、液圧縮を防止する。
 ハ.アンモニア冷凍装置では、凝縮器を出た冷媒液を過冷却するとともに、圧縮機に戻る冷媒蒸気を適度に過熱させるために、
   液ガス熱交換器を設けることがある。
 ニ.フルオロカーボン冷凍装置の冷媒系統に水分が存在すると、装置の各部に悪影響を及ぼすので、冷媒液はドライヤを
   通して、水分を除去するようにしている。

  (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ハ、ニ (4)イ、ロ、ニ (5)ロ、ハ、ニ
 


 問題 10
 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷媒配管について正しいものはどれか。

 イ.配管用炭素鋼鋼管(SGP)は、アンモニアなどの毒性をもつ冷媒の配管には使用しない。
 ロ.冷媒液配管内にフラッシュガスが発生すると、このガスの影響で液のみで流れるよりも配管内の流れの抵抗が小さくなる。
 ハ.圧縮機吸込み管の二重立ち上がり管は、冷媒液の戻り防止のために使用される。
 ニ.凝縮器と受液器を接続する液流下管で冷媒液を流下しやすくする方法の一つとして、凝縮器と受液器との間に均圧管を
   用いる方法がある。

 (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 11
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、安全装置について正しいものはどれか。

 イ.すべての圧縮機には安全弁の取付けが義務づけられているが、その口径は冷凍装置の冷凍能力に応じて定められ
   ている。
 ロ.容器に取り付ける安全弁の口径は、容器の外径、容器の長さおよび冷媒の種類ごとに高圧部、低圧部に分けて定められた
   定数によって決まる。
 ハ.溶栓はシェル形凝縮器の高温の圧縮機吐出しガスで加熱される部分に取り付け、この温度を感知して、圧力の異常な上昇を
   防ぐように作動する。
 ニ.通常、高圧遮断装置は、安全弁噴出前に圧縮機を停止させ、高圧側圧力の異常な上昇を防止するために取り付けられ、
   原則として手動復帰式である。

  (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)イ、ニ (4)ロ、ハ (5)ロ、ニ


 問題 12
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、圧力容器について正しいものはどれか。

 イ.圧力容器の必要とする腐れしろの大きさは、材質、使用条件にかかわらず、一定値である。
 ロ.円筒胴の直径が大きく、内圧が高いほど、円筒胴の必要とする板厚は厚くなる。
 ハ.さら形鏡板は、半球形鏡板よりも板厚を薄くすることができる。
 ニ.応力集中が小さい形状であると、より安全な圧力容器といえる。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 13
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の据付け、圧力試験および試連転について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機の据えけで防振支持を行うと、圧縮機の振動が配管に伝わり、配管を損傷したり、配管を通じて他に振動が伝わった
   りするが、これを防止するため、圧縮機の吸込み管や吐出し管にフレキシブルチューブを挿人する方法がある。
 ロ.液体で行う耐圧試験の圧力は、設計圧力または許容圧力のいずれか低いほうの圧力以上とする。
 ハ.圧縮機など配管以外の部分について耐圧強度を確認してからそれらを配管で接続して、すべての冷媒系統について
   必ず真空試験を行ってから気密試験を行う。
 ニ.真空乾燥の後に水分が混入しないように配慮しながら冷凍装置に冷凍機油と冷媒を充てんし、電力・制御系統、
   冷却水系統などを十分に点検してから始動試験を行う。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)イ、ニ  (4)ロ、ハ  (5)ハ、ニ


 問題 14
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍装置の運転について正しいものはどれか。

 イ.冷凍装置の運転開始前にはクランクケースヒータの通電を確認するが、これは起動時のオイルフォーミングを防止するために
   油温を周囲温度以上に維持する必要があるからである。
 ロ.より一層省エネルギーの運転をするには、蒸発温度をより高い温度に維持する必要がある。このため、過熱度にかかわらず
   膨張弁の開度を大きくすればよい。
 ハ.圧縮機を運転するとき、蒸発温度が高いほど冷凍能力は大きくなるが、これは蒸発温度が高いほど冷凍効果が著しく大きく
   なるからである。
 二.アンモニア冷凍装置の吐出しガス温度は、同じ蒸発と凝縮の温度条件でも、フルオロカーボン冷凍装置の吐出しガス温度
   より数十℃高くなる。

 (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 15
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍装置の保守管理について正しいものはどれか。

 イ.アンモニア冷凍装置にわずかな水分が浸入しても、フルオロカーボン冷凍装置と同様に、膨張弁部に氷結し冷媒が流れなくなる。
 ロ.吸込み管の途中の大きなUトラップに冷媒液や油がたまっていると、圧縮機の始動時やアンロードからロード運転に切り替わった
   ときに、液戻りが生じる。
 ハ.オイルフォーミングは、冷媒液に冷凍機油が混ざり、油が急激に蒸発する現象である。
 二.密閉形フルオロカーボン往復圧縮機では、冷凍装置として冷媒量が不足すると冷媒ガスによる電動機の冷却が不十分となり、
   はなはだしいときには電動機を焼損するおそれがある。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ



「解答」
問題1  問題2  問題3  問題4  問題5 
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問題6  問題7  問題8  問題9  問題10 
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問題11  問題12  問題13  問題14  問題15 
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