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 「平成28年度 第1回 過去問セレクト模試」


 「保安管理技術」

 問題 1
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍の原理について正しいものはどれか。

 イ.水1トンの温度を1K下げるのに除去しなければならない熱量を1冷凍トンと呼ぶ。
 ロ.膨張弁おける膨張過程では、冷媒液の一部が蒸発することにより、膨張後の蒸発圧力に対応した蒸発温度まで
   冷媒自身の温度が下がる。
 ハ.理論冷凍サイクの成績係数は、理論ヒートポンフサイクルの成績係数より1だけ大きい。
 ニ.冷凍サイクルの圧力比は,蒸発圧力に対する凝縮圧力の比であり、これらの圧力はゲージ圧力を用いて表される。

 (1)ロ  (2)ハ  (3)イ、ハ  (4)イ、ニ  (5)ロ、ニ


 問題 2
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍サイクル、熱の移動について正しいものはどれか。

 イ.理論断熱圧縮動力は、冷媒循環量に断熱圧縮前後の比エンタルピー差を乗じたものである。
 ロ.実際の装置における冷凍サイクルの成績係数は、理論冷凍サイクルの成績係数よりも大きい。
 ハ.熱伝導抵抗は、固体壁の厚みをその材料の熱伝導率と伝熱面積の積で除したものであり、この値が大きいほど物体内を熱が
   流れやすい。
 ニ.固体壁を隔てた流体間の伝熱量は、伝熱面積と流体間の温度差と熱通過率とを乗じたものである。

 (1)ロ (2)イ、ハ (3)イ、ニ (4)ロ、ハ (5)イ、ロ、ニ


 問題 3
  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、圧縮機の性能、効率などについて正しいものはどれか。

 イ.圧縮機の吸込み蒸気の比体積は、吸込み圧力が低いほど、また、,吸込み蒸気の過熱度が小さいほど大きくなる。
 ロ.圧縮機の圧力比が大きくなると、断熱効率は小さくなるが、機械効率は大きくなる。
 ハ.往復圧縮機のピストン押しのけ量は、単位時間当たりのピストン押しのけ量のことで、気筒数、シリンダ容積および
   回転速度により決まる。
 ニ.圧縮機駆動の軸動力Pは、理論断熱圧縮動力をPth、全断熱効率をηtadとすると、P=Pth/ηtadで表される。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 4
  次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷媒および潤滑油について正しいものはどれか。

 イ.アンモニア冷媒は水と容易に溶け合ってアンモニア水になるので、冷凍装置内に多量の水分が存在しても性能に
   与える影響はない。
 ロ.フルオロカーボン冷媒の液は潤滑油よりも重いが、これらは互いに溶解して溶液になることが多い。
 ハ.フルオロカーボン冷媒は化学的安定性が高い冷媒なので、装置には銅や銅合金をはじめ、マグネシウムを含む
   アルミニウム合金の配管や部品の使用には制限がない。
 ニ.圧力一定のもとで非共沸混合冷媒が凝縮器内で凝縮するとき、凝縮中の冷媒蒸気と冷媒液の成分割合は変化しない。

 (1)イ  (2)ロ  (3)ハ  (4)ニ  (5)イ、ロ


 問題 5
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、圧縮機について正しいものはどれか。

 イ.多気筒圧縮機は、アンローダと呼ばれる容量制御装置で無段階に容量を制御できる。
 ロ.多気筒圧縮機は、始動時に潤滑油の油圧が正常値に上がるまではアンロード状態で、アンローダが始動時の負荷軽減装置
   として使われる。
 ハ.圧縮機が頻繁に始動と停止を繰り返すと、駆動用の電動機巻線の温度上昇を招くが、巻線が焼損するおそれはない。
 ニ.強制給油方式の多気筒圧縮機は、液戻りの湿り運転状態が続くと、潤滑油に多量の冷媒が溶け込んで、油の粘度が低下し、
   潤滑不良となることがある。

  (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 6
  次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、凝縮器について正しいものはどれか。

 イ.凝縮負荷は冷凍能力に圧縮機駆動の軸動力を加えて求めることができる。軸動力の毎時の熱量への換算は、
   1kW=3600kJ/hである。
 ロ.シェルアンドチューブ凝縮器の伝熱面積は、冷媒に接する冷却管全体の内表面積の合計をいうのが一般的である。
 ハ.空冷凝縮器は、冷媒を冷却して凝縮させるのに、空気の顕熱を用いる凝縮器である。
 二.蒸発式凝縮器は空冷凝縮器と比較して、凝縮温度を高く保つことができる凝縮器であり、主としてアンモニア冷凍装置に
   使われている。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 7
 次のイ、ロ、ハ、、二の記述のうち、蒸発器の凍結防止と除霜について正しいものはどれか。

 イ.水は0℃で凍結するので、凍結防止装置が必要であるが、ブラインは0℃で凍らないので、凍結防止装置は必要ない。
 ロ.庫内温度が5℃程度のユニットクーラの除霜には、蒸発器への冷媒の送り込みを止めて、庫内の空気の送風によって
   霜を融かす方式がある。
 ハ.ホットガスデフロストは温かい冷媒ガスを蒸発器に送って霜を融解するので、散水デフロストよりも霜が厚く付いて
   から行う。
 二.デフロスト水の排水配管には、庫外にトラップを設けて庫内への外気の侵人を防止する。

 (1)イ  (2)ロ  (3)イ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 8
  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、自動制御機器について正しいものはどれか。

 イ.一般に、膨張弁から蒸発器出口にいたるまでの圧力降下が大きい場合には、外部均圧形温度自動膨張弁を使用する。
 ロ.小容量の冷凍装置には、キヤピラリチューブが用いられている。キヤピラリチューブは、冷媒の流動抵抗による圧力降下を
   利用して冷媒の絞り膨張を行うとともに、冷媒の流量を制御し、蒸発器出口冷媒の過熱度の制御を行う。
 ハ.冷却水調整弁は制水弁、節水弁とも呼ばれ、水冷凝縮器の負荷が変化したときに凝縮圧力を一定に保持できるように作動し、
   冷却水量を調節す。
 ニ.断水リレーは、冷却水ポンプを停止させることによって装置を保護する安全スイッチであり、水冷凝縮器や水冷却器で断水
   または循環水量が低下したときに作動する。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 9
 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、附属機器について正しいものはどれか。

 イ.高圧受液器内には常に冷媒液を確保するようにし、受液器出口では蒸気が液と共に流れ出ないような構造とする。
 ロ.冷凍機油は凝縮器や蒸発器に送られると伝熱を妨げるので、圧縮機の吐出し管には必ず油分離器を設け、潤滑油を
   分離する。
 ハ.液ガス熱交換器は凝縮器を出た冷媒液を過冷却させるとともに、圧縮機に戻る冷媒蒸気を適度に過熱させるので、
   フルオロカーボン冷凍装置、アンーモニア冷凍装置でよ利用される。
 二.ドライヤの乾燥剤には、水分を吸着して化学変化を起こさないシリカゲル、ゼオライトをよく使用する。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ニ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 10
  次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷媒配管について正しいものはどれか。

 イ.配管用炭素鋼鋼管(SGP)は、アンモニアなどの毒性をもつ冷媒の配管には使用しない。
 ロ.冷媒液配管内にフラッシュガスが発生すると、このガスの影響で液のみで流れるよりも配管内の流れの抵抗が小さくなる。
 ハ.圧縮機吸込み管の二重立ち上がり管は、冷媒液の戻り防止のために使用される。
 ニ.凝縮器と受液器を接続する液流下管で冷媒液を流下しやすくする方法の一つとして、凝縮器と受液器との間に均圧管を
   用いる方法がある。

 (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 11
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、安企装置について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機に取り付けるべき安全弁の最小径は、ピストン押しのけ量の平方根を冷媒の種類により定められた定数で除して
   求められる。
 ロ.溶栓付きのフルオロカーボン冷媒用シェルアンドチューブ凝縮器において、溶栓が100℃の高温吹出しガスにさらされても、
   問題なく運転を継続できる。
 ハ.高庄遮断装置の作動圧力は、高圧部に取り付けられた安全弁の吹始め圧力の最低値以下の圧力であって、かつ、
   高圧部の許容圧力以下に設定しなければならない。
 ニ.液封による事故を防止するために、液封の起こるおそれのある部分には、溶栓、安全弁、破裂板または圧力逃がし装置を
   取り付ける必要がある。

 (1)ロ  (2)ハ  (3)イ、ロ  (4)ハ、ニ  (5)イ、ハ、ニ


 問題 12
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、機器の材料および圧力容器について正しいものはどれか。

 イ.圧力容器に用いる板厚が一定のさら形鏡板に応力集中は起こらない。
 ロ.圧力容器の円筒胴では、接線方向の引張応力は長手方向の2倍となる。
 ハ.二段圧縮冷凍設備における設計圧力は、高圧部、中庄部および低圧部の三つに区分され、高圧部では通常の運転状態で
   起こりうる最高の圧力を用いる。
 ニ.圧力容器に使用する鋼材の腐れしろは、材質、使用条件によって異なる。

 (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 13
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍装置の圧力試験および試連転につい正しいものはどれか。

 イ.耐圧試験は、気密試験の前に行い、圧力容器および配管の部分について行わなけれしばならない。
 ロ.気密試験は、気密の性能を確かめるために行い、圧力のかかった状態で、つち打ちしたり、衝撃を与えたりして行う。
 ハ.真空放置時間は、数時間から一昼夜程度の長い時間を必要とする。
 二.試運転準備で受液器を設けた冷凍装置に冷媒を充てんするときは、受益器の冷媒液出口弁を閉じ、その先の
   冷媒チャージ弁から圧縮機を運転しながら液状の冷媒を人れる。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)イ、ニ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 14
 次のイ、ロ、、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の運転について正しいものはどれか。

 イ.冷凍装置の運転開始前には、多気筒圧縮機の吸込み止め弁を全開とし、吐出 し止め弁を全閉として圧縮機を始動する。
 ロ.冷凍装置の運転開始後には、液管にサイトグラスがある場合に、それにより気泡が発生していないことを確認する。
 ハ.冷凍装置の停止時には、多気筒圧縮機の停止直後に吸込み止め弁を全閉とし、吸込み圧力を大気圧以下とする。
 ニ.冷凍装置の停止時には、油分離器の返油弁を全閉とし、油分離器内の冷媒が圧縮機へ流入しないようにする。

  (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)イ、ニ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 15
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の保守管理について正しいものはどれか。

 イ.シャフトシールに汚れた潤滑油が人ると、シール面を傷つけて冷媒漏れを起こすことがある。
 ロ.フルオロカーボン冷凍装置に水分が混入しても、装置に障害を引き起こすことはない。
 ハ.圧縮機において潤滑油量の不足や油ポンプの故障などで油圧が不足すると、潤滑作用が阻害される。
 ニ.圧縮機のシリンダの温度が過熱運転により上昇すると、潤滑油が炭化し分解して不凝縮ガスを生成することがある。

 (1)イ、ロ  (2)ロ、ハ  (3)ハ、ニ  (4)イ、ロ、ニ  (5)イ、ハ、ニ



「解答」
問題1  問題2  問題3  問題4  問題5 
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問題6  問題7  問題8  問題9  問題10 
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問題11  問題12  問題13  問題14  問題15 
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