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 「28年度 第2回 過去問セレクト模試」


 「保安管理技術」

 問題 1
 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、蒸気圧縮式冷凍装置の冷凍の原理について正しいものはどれか。

 イ.冷媒ガスを圧縮すると、冷媒は圧力の高い液体になる。
 ロ..凝縮器では、冷媒は冷却水や外気に熱を放出して凝縮液化する。
 ハ.必要な冷凍能力を得るための圧縮機動力が小さければ小さいほど冷凍装置の性能がよいことになる。その冷凍装置の性能を
   表す量が成績係数である。
 ニ.冷媒循環量が0.10kg/sの蒸発器で周囲から16kJ/sの熱量を奪うとき、冷凍能力は160kJ/kgである。

 (1)イ、ロ (2)ロ、ハ (3)ロ、ニ (4)ハ、ニ (5)イ、ハ、ニ


 問題 2
  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍サイクルおよび熱の移動について正しいものはどれか。

 イ.冷凍装置の運転条件が変化しても、成績係数の値は変化することはない。
 ロ.水冷凝縮器では、冷却水温度は凝縮液冷媒の過冷却液の温度に影響を与えない。
 ハ.熱伝導は、固体内の低温端から高温端へ熱が移動する現象である。
 ニ.固体壁表面での熱伝達による伝熱量は、固体壁表面と流体との温度差と伝熱面積に正比例する。

 (1)イ  (2)ニ  (3)イ、ロ  (4)ロ、ハ  (5)ハ、ニ


 問題 3
  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍能力、軸動力および成績係数について正しいものはどれか。

 イ.冷凍装置の冷凍能力は、蒸発器出入口における冷媒の比エンタルピー差に冷媒循環量を乗じて求められる。
 ロ.実際の圧縮機の軸動力は、理論断熱圧縮動力を、断熱効率と体積効率の積で除して求められる。
 ハ.冷媒循環量を圧縮機のピストン押しのけ量から求めるときは、圧縮機の吸込み蒸気の密度(または比体積)と体積効率が
   必要である。
 ニ.冷凍装置の実際の成績係数は、理論冷凍サイクルの成績係数に断熱効率と体積効率を乗じて求められる。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)イ、ニ (4)ロ、ハ (5)ハ、ニ


 問題 4
  次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷媒について正しいものはどれか。

 イ.0℃における飽和圧力を標準沸点といい、冷媒の種類によって異なっている。
 ロ.非共沸混合冷媒が蒸発するときは、沸点の低い冷媒のほうが先に蒸発する。
 ハ.アンモニアガスは空気より軽く、空気中に漏えいした場合には、天井の方に滞留する。
 二.フルオロカーボン冷媒と水とは容易に溶け合い、冷媒が分解して酸性の物質を作って金属を腐食させる。

 (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ハ、ニ (5)イ、ロ、ハ


 問題 5
  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、圧縮機について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機の体積効率が小さくなると冷媒循環量は減少する。
 ロ.半密閉圧縮機および全密閉圧縮機は、圧縮機内部の点検、修理ができない。
 ハ.停止中の圧縮機クランクケース内の油音が高いと、始動時にオイルフォーミングを起こしやすい。
 ニ.圧縮機が頻繁な始動と停止を繰り返すと、駆動用電動機巻線の異常な温度上昇を招き、焼損のおそれがある。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)イ、ニ  (4)ロ、ハ  (5)ハ、ニ


 問題 6
  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、凝縮器および冷却塔について正しいものはどれか。

 イ.一般に空冷凝縮器では,水冷凝縮器より冷媒の凝縮温度が高くなる。
 ロ.水冷横形シェルアンドチューブ凝縮器では、冷却管内を冷媒が流れて冷媒が凝縮する。
 ハ.冷却塔では、散水された水の一部が蒸発し、その蒸発潜熱で冷却水が冷却される。
 ニ.水冷凝縮器の伝熱管において、フルオロカーボン冷媒側の管表面における熱伝達率は水側の熱伝達率より大きく、水側の
   管表面に溝をつけて表面積を大きくしている。

 (1)イ、ハ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 7
  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、蒸発器について、正しいものはどれか。

 イ.ホットガス除霜は、冷却管の内部から冷媒ガスの熱によって霜を均一に融解し、霜が厚くなっても有効に除霜が
   できる方法である。
 ロ.大形の乾式蒸発器では、多教の伝熱管に均等に冷媒を分配させるためにディストリビュータを取り付けるが、
   ディストリビュータの圧力降下があるので、その分膨張弁の容量は小さくなる。
 ハ.シェルアンドチューブ乾式蒸発器では、水側の熱伝達率を向上させるために、バッフルプレートを設置する。
 ニ.冷媒液強制循環式蒸発器において、液ポンプにより強制循環する冷媒液量は、蒸発器で蒸発する冷媒量だけで
   十分である。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 8
  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、自動制御機器について正しいものはどれか。

 イ.蒸発圧力調整弁は、蒸発器の出口配管に取り付けて、蒸発器内の冷媒の蒸発圧力が所定の蒸発圧力よりも高くなるのを
   防止する目的で用いられる。
 ロ.定圧自動膨張弁は、蒸発圧力すなわち蒸発温度がほぼ一定になるように、冷媒流量を調節する蒸発圧力制御弁である。
   この弁では蒸発器出口冷媒の過熱度は制御できないので、一般に熱負荷変動の少ない小形冷凍装置に用いられる。
 ハ.温度自動膨張弁から蒸発器出口までの圧力降下が大きい場合には、内部均圧形温度自動膨張弁を使用しなければ
   ならない。
 ニ.吸入圧力調整弁は、圧縮機吸込み配管に取り付けて、圧縮機吸込み圧力が設定値よりも高くならないように調整できる
   ばかりでなく、圧縮機の始動時や蒸発器の除霜などのときに、圧縮機駆動用電動機の過負荷も防止できる。

  (1)イ (2)ロ、ハ (3)ロ、ニ (4)ハ、ニ (5)イ、ロ、ハ


 問題 9
  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、附属機器について正しいものはどれか。

 イ.高圧受液器を設置することにより、冷媒設備を修理する際に、大気に閉放する装置部分の冷媒を回収することができる。
 ロ.小形のフルオロカーボン冷凍装置やヒートポンプ装置に使用される小容量の液分離器では、内部のU字管下部に設けら
   れた小穴から少量ずつ液を圧縮機に吸い込ませるものがある。
 ハ.冷凍装置に用いられる受液器には、大別して凝縮器の出口側に連結される高圧受液器と、冷媒液強制循環式で凝縮器の
   出口側に連結して用いられる低圧受液器とがある。
 ニ.アンモニア冷凍装置の油分離器で分離された鉱油は、一般に圧縮機クランクケース内に自動返油される。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 10
  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷媒配管について正しいものはどれか。

 イ.配管材料としての銅および銅合金は、アンモニア冷媒に使用できる。
 ロ.吐出し管は、冷媒ガス中に混在している油が確実に運ばれるガス速度が確保できる管径とする。
 ハ.高圧液管は、冷媒液がブラッシング(気化)するのを防ぐために、流速はできるだけ小さくなるような管径とする。
 ニ.吸込み管の管径は、冷媒蒸気中に混在している油を、最小負荷時にも確実に圧縮機に戻せるような蒸気速度が保持できる
   ように選定する。

  (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ニ (4)ハ、ニ (5)ロ、ハ、ニ


 問題 11
 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、安全装置などについて正しいものはどれしか。

 イ.冷凍装置の安全弁の作動圧力は、吹始め圧力ではなく、吹出し圧力のことである。
 ロ.安全弁に要求される最少口径を求める式は、圧縮機用と圧力容器用とでは異なる。
 ハ.圧力容器に取り付ける安全弁の最小口径は、同じ大きさの圧力容器であっても高圧部と低圧部によって異なり、
   多くの冷媒では高圧部のほうが大きい。
 ニ.冷媒設備の冷媒ガスが室内に漏えいしたときに、その濃度において人間が失神や重大な障害を受けることなく緊急の
   処置をとったうえで、自らも避難できる程度の濃度を基準とした限界濃度が規定されている。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ニ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 12
 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、材料の強さと圧力容器について正しいものはどれか。

 イ.薄肉円筒胴に発生する応力は、長手方向にかかる応力と接線方向にかかる応力があるが、長手方向にかかる応力のほうが
   接線方向にかかる応力よりも大きい。
 ロ.円筒胴にかかる内圧が一定の場合、円筒胴の直径が人きいほど、円筒胴に必要な板厚は厚くなる。
 ハ.ステンレス鋼の圧力容器には、腐れしろを設ける。
 ニ.圧力容器を設計するときに、一般的に材料の引張強さの1/2の応力を許容張応力として、その値以下になるように
   設計する。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 13
  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の据付け、圧力試験および試連転について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機の据えけで防振支持を行うと、圧縮機の振動が配管に伝わり、配管を損傷したり、配管を通じて他に振動が伝わった
   りするが、これを防止するため、圧縮機の吸込み管や吐出し管にフレキシブルチューブを挿人する方法がある。
 ロ.液体で行う耐圧試験の圧力は、設計圧力または許容圧力のいずれか低いほうの圧力以上とする。
 ハ.圧縮機など配管以外の部分について耐圧強度を確認してからそれらを配管で接続して、すべての冷媒系統について
   必ず真空試験を行ってから気密試験を行う。
 ニ.真空乾燥の後に水分が混入しないように配慮しながら冷凍装置に冷凍機油と冷媒を充てんし、電力・制御系統、
   冷却水系統などを十分に点検してから始動試験を行う。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)イ、ニ  (4)ロ、ハ  (5)ハ、ニ


 問題 14
 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍装置の運転について正しいものはどれか。

 イ.冷凍装置の運転開始前にはクランクケースヒータの通電を確認するが、これは起動時のオイルフォーミングを防止する
   ために油温を周囲温度以上に維持する必要があるからである。
 ロ.より一層省エネルギーの運転をするには、蒸発温度をより高い温度に維持する必要がある。このため、過熱度にかかわらず
   膨張弁の開度を大きくすればよい。
 ハ.圧縮機を運転するとき、蒸発温度が高いほど冷凍能力は大きくなるが、これは蒸発温度が高いほど冷凍効果が著しく
   大きくなるからである。
 二.アンモニア冷凍装置の吐出しガス温度は、同じ蒸発と凝縮の温度条件でも、フルオロカーボン冷凍装置の吐出しガス
   温度より数十℃高くなる。

 (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 15
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の保守管理について正しいものはどれか。

 イ.容積式圧縮機で液圧縮が起こると、シリンダ内圧力が急激に上昇するので、保安上十分な注意が必要である。
 ロ.冷媒が冷凍機油中に溶け込むと、油の粘度が高くなり、潤滑性能が低下する。
 ハ.冷媒サイクル内に水分が混入すると、遊離した水分は油を乳化させ、潤滑を阻害することがある。
 ニ.冷凍負荷が急激に増大すると、蒸発器での冷媒の沸騰が激しくなり、蒸気とともに多量の液滴が圧縮機に吸い込まれ、
   液圧縮を起こすことがある。

  (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ハ、ニ (5)イ、ハ、ニ



「解答」
問題1  問題2  問題3  問題4  問題5 
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問題6  問題7  問題8  問題9  問題10 
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問題11  問題12  問題13  問題14  問題15 
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