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 「平成29年度 第1回 過去問セレクト模試」


 「保安管理技術」

 問題 1
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍の原理について正しいものはどれか。

 イ.冷媒は、冷凍装置内で熱を吸収して蒸気になったり、熱を放出して液になったりして、状態変化を繰り返す。
 ロ.蒸発器で冷媒が蒸発するときに潜熱を周囲に与える。
 ハ.冷凍装置の冷凍能力は、凝縮器の凝縮負荷よりも小さい。
 ニ.凝縮器の凝縮負荷は、凝縮器内の冷媒液から冷却水や外気に放出される熱.量のことである。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 2
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、熱の移動について正しいものはどれか。

 イ.定常状態において、均質な固体内の熱の流れの方向の温度分布は、直線状となる。
 ロ.熟伝達率は、固体壁の表面とそれに接して流れている流体との間の熱の伝わりやすさを表している。
 ハ.固体壁で隔てられた流体間で熟が移動するとき、固体壁両面の熱伝導率と固体壁の熱伝導率が与えられれば、
   水あかの付着などを考慮しない場合の熱通過率の値を計算することができる。
 ニ.ポリウレタンフォームは、鉄や銅のような金属と比べて熱伝導率が小さく、断熱材として使用される。

 (1)ニ  (2)イ、ロ  (3)ロ、ハ  (4)イ、ロ、ニ  (5)イ、ハ、ニ


 問題 3
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、往復圧縮機の性能および冷凍装置の成績係数について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機の実際の冷媒吸込み蒸気量には、シリンダ上部のすきま容積の大きさは関係しない。
 ロ.圧縮機の実際の駆動に必要な軸動力は、理論断熱圧縮動力と機械的摩擦損失動力の和で表される。
 ハ.圧縮機の実際の冷媒吸込み蒸気量は、ピストン押しのけ量と体積効率の積で表される。
 二.実際の圧縮機吐出しガスの比エンタルピーは、圧縮機の断熱効率が悪くなるほど大きくなる。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 4
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,冷媒,冷凍機油およびプラインの性質について正しいものはどれか。

 イ.非共沸混合冷媒が蒸発するときは沸点の低い冷媒が多く蒸発し,凝縮するときも沸点の低い冷媒が多く凝縮する。
 ロ.アンモニア液は鉱油にほとんど溶解せず,鉱油のほうがアンモニア液より比重が小さく,油タンクや液だめでは,油は
   アンモニア液の上に浮いて層を作る。
 ハ.フルオロカーボン冷媒の中に水分が混入すると,高温状態で冷媒が加水分解して酸性の物質を作り,金属を腐食させる。
 ニ.大気に接する状態で低温プラインを使用すると,大気中の水分が凝縮しプラインの濃度が下がるので,濃度の調整が
   必要である。

 (1)ロ  (2)ハ  (3)イ,ロ  (4)イ,ニ  (5)ハ,ニ


 問題 5
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、圧縮機について正しいものはどれか。

 イ.開放形圧縮機はシャフトシールが必要であるが、密閉圧縮機および半密閉圧縮機ではシャフトシールは不要である。
 ロ.多気筒圧縮機の容量制御はスライド弁で行い、ある範囲内で段階制御が可能である。
 ハ.往復圧縮機の吐出し弁からシリンダヘッド内のガスがシリンダ内に漏れると、シリンダ内に絞り膨張して過熱蒸気となり、
   吸込み蒸気と混合して、吸い込まれた蒸気の過熱度が大きくなる。
 ニ.圧縮機は、冷媒蒸気の圧縮の方式により容積式と遠心式に大別される。容積式のスクリュー圧縮機は、遠心式に比べて
   高圧力比には不向きである。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 6
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、凝縮器について正しいものはどれか。

 イ.凝縮負荷は冷凍能力に圧縮機駆動の軸動力を加えたものであるが、凝縮温度が高くなるほど凝縮負荷は大きくなる。
 ロ.水冷式シェルアンドチューブ凝縮器は円筒胴、管板、冷却管および水室カバーから構成され、高温高圧の冷媒ガスは
   冷却管内を流れる冷却水により冷却され、凝縮液化する。
 ハ.水あかは熱伝導率が大きく、熱の流れを妨げる。その結果、熱通過率が小さくなり、凝縮器能力が減少し、凝縮温度が上昇
   するので、圧縮機の軸動力は増加する。
 ニ.受液器兼用凝縮器を使用した装置で、冷媒を過充てんすると液面が上昇し、冷却管の一部が液に浸されて、凝縮に有効な
   伝熱面積が減少し、凝縮温度は上昇するが液の過冷却度はほとんど変わらない。

  (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ハ、ニ  (4)イ、ロ、ニ  (5)ロ、ハ、ニ


 問題 7
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、蒸発器について正しいものはどれか。

 イ.大きな容量の乾式蒸発器では、蒸発器の出口側にディストリビュータを取り付けるが、これは多数の伝熱管に冷媒を均等に
   分配するためである。
 ロ.満液式蒸発器の冷媒側伝熱面における平均熱通過率は、乾式蒸発器のように冷媒の過熱に必要な管部がないため、
   乾式蒸発器の平均熱通過率よりも小さい。
 ハ.水やブラインなどの液体を冷却する乾式蒸発器は、一般にシェルアンドチューブ形が用いられる。液体は胴体と冷却管の
   間を通り、バッフルプレートによって液体側の熱伝達率を向上させている。
 二.散水除霜方式は、水を蒸発器に散布して霜を融解させる方法である。水の温度が低すぎて霜を融かす能力が不足しない
   ように、水温を適切に管理する。

  (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 8
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、自動制御機器について、正しいものはどれか。

 イ.蒸発器の熱負荷変動に対応して、蒸発器出口の冷媒過熱度を5K前後に制御するために、最大熱負荷に対して2倍程度
   の定格容量の膨張弁を選定する必要がある。
 ロ.外部均圧形温度自動膨張弁は、蒸発器やディストリビュータの圧力降下が大きな場合に利用されるが、蒸発器出口の圧力
   を外部均圧管で、膨張弁のダイヤフラム面に伝える構造になっている。
 ハ.温度自動膨張弁は過熱度を制御するために、蒸発器出口冷媒の温度を膨張弁の感温筒で検出する。感温筒の取付け
   場所としては、冷却コイル出ロヘッダが適切である。
 ニ.凝縮圧力調整弁は、凝縮器の圧力が設定圧力以下にならないように凝縮器から流出する冷媒液を絞る。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 9
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、附属機器について正しいものはどれか。

 イ.液分離器は、蒸発器と圧縮機との間の吸込み管に取り付け、吸込み蒸気中に混在した液を分離して、冷凍装置外部に
   排出する。
 ロ.アンモニア冷凍装置では、圧縮機の吸込み蒸気過熱度の増大にともなう吐出しガス温度の上昇が著しいので、液ガス熱
   交換器は使用しない。
 ハ.ドライヤは、一般に液管に取り付け、フルオロカーボン冷凍装置の冷媒系統の水分を除去する。
 二.運転状態の変化があっても、冷媒液が凝縮器内にたまらないように、高圧受液器内には冷媒液をためないようにする。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 10
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷媒配管について正しいものはどれか。

 イ.横走り吸込み管にUトラップ(U字状の配管)があると、軽負荷運転時や停止時に油や冷媒液がたまり、圧縮機の始動時や
   アンロードからフルロード運転に切り換わったときに液圧縮の危険がある。
 ロ.高圧冷媒液配管内にフラッシュガスが発生すると、配管内の冷媒の流れ抵抗が小さくなって、フラッシュガスの発生がより
   激しくなる。
 ハ.配管用炭素鋼鋼管(SGP)は、フルオロカーボン冷媒R410Aの高圧冷媒配管に使用できる。
 ニ.フルオロカーボン冷凍装置に使用する鋼配管の接続方式は、一般にフレア継手、ろう付け継手を用いることが多い。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ニ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 11
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、安全装置などについて正しいものはどれか。

 イ.安全弁の各部のガス通路面積は、安全弁の口径面積より小さくしてはならない。また、作動圧力を設定した後、封印できる構造で
   あることが必要である。
 ロ.液封による事故は運転中に高温高圧になる液配管で発生することが多く、弁操作ミスなどが原因になることが多い。
 ハ.高圧遮断装置は異常な高圧圧力を検知して作動し、圧縮機を駆動している電動機の電源を切って圧縮機を停止させ、
   運転中の異常な圧力の上昇を防止する。
 ニ.溶栓は温度によって溶融するものであるから、圧縮機吐出しガスで加熱される部分に取り付けてはならない。

 (1)ロ  (2)ハ、ニ  (3)イ、ロ、ハ  (4)イ、ロ、ニ  (5)イ、ハ、ニ


 問題 12
次のイ、ロ、ハ、.二の記述のうち、材料の強きなどについて正しいものはどれしか。

 イ.溶接構造用延鋼材SM400Bの許容引張応カは400N/mm2である。
 ロ.許容圧力は、.対象とする設備が実際に許容できる圧力のことである。
 ハ.圧力容器で耐圧r強度が問題となるのは、一般に引張応力である。
 ニ.ニ段圧縮の冷凍設備では、低段側の圧縮機の吐出し圧力以上の受ける部分を高圧部とし、その他を低圧部として取り扱う。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 13
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、圧力試験および据付けについて正しいものはどれか。

 イ.気密試験に空気圧縮機を使用して圧縮空気を供給する場合は、冷凍機油の劣化などに配慮して空気温度は140℃以下
   とする。
 ロ.耐圧試験は、圧縮機、圧力容器、冷媒液ポンプ、潤滑油ポンプなどについて行う。
 ハ.真空放置試験では、真空圧力の測定には連成計が用いられる。
 ニ.圧縮機を防振支持したときは、配管を通じて他に振動が伝わることを防止するために、吸込み管と吐出し管に可とう管を
   挿入する。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ニ  (3)ロ、ハ  (4)ハ、ニ  (5)イ、ロ、ニ


 問題 14
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の運転について正しいものはどれか。

 イ.水冷凝縮器の冷却水量が減少すると、凝縮圧力の低下、圧縮機吐出し温度の上昇、装置の冷凍能力の低下が起こる。
 ロ.冷蔵庫に高い温度の品物が入ると、庫内温度が上昇するので、冷媒の蒸発温度が上昇し、冷媒循環量が増加して冷凍装置の
   冷却能力は増加する。
 ハ.アンモニア冷凍装置への多量の水分浸入は、アンモニア冷媒の蒸発圧力の低下、圧縮機の潤滑性能の低下などをもたらす
   ので、十分に注意が必要である。
 ニ.水冷凝縮器内の不凝縮ガスを確認するためには、圧縮機を停止し、凝縮器に冷却水を通水し、凝縮温度が周囲の大気温度より
   高いことから判断する。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 15
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍装置の保守管埋について正しいものはどれか。

 イ.アンモニア冷凍装置の液封事故を防ぐため、液封が起こりそうな筒所には安全弁や破裂板を取り付ける。
 ロ.不凝縮ガスがフルオロカーボン冷凍装i置内に侵入しているかどうかを確かめるため、圧縮機の運転を停止し、
   凝縮器の冷媒出入口弁を閉め、凝縮器冷却水を十分流したままで、凝縮器圧力を測定する。そのとき、不凝縮ガスが
   含まれていると冷却水温における冷媒の飽和圧力よりも測定圧力が低くなる。
 ハ.密閉形フルオロカーボン往復圧縮機では、冷媒充てん量が不足していると、吸込み蒸気による電動機の冷却が不十分に
   なり、電動機を焼損するおそれがある。
 ニ.フルオロカーボン冷凍装置に水分が侵入すると、0℃以下の低温の運転では膨張弁部に水分が氷結して冷媒が流れ
   なくなるおそれがある。そのため、修理工事後の冷媒の充てんには水分が侵入しないように細心の注意が必要である。
   しかし、潤滑油の充てんには油と水は相容れない性質があることを考えると、水分への配慮は必要ない。

 (1)イ  (2)ハ  (3)ロ、ニ  (4)ハ、ニ  (5)イ、ロ、ニ



「解答」
問題1  問題2  問題3  問題4  問題5 
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問題6  問題7  問題8  問題9  問題10 
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問題11  問題12  問題13  問題14  問題15 
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