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 「30年度 過去問セレクト模試」


 「保安管理技術」

 問題 1
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍の原理について正しいものはどれか。

 イ.水1トンの温度を1K下げるのに除去しなければならない熱量を1冷凍トンと呼ぶ。
 ロ.膨張弁おける膨張過程では、冷媒液の一部が蒸発することにより、膨張後の蒸発圧力に対応した蒸発温度まで
   冷媒自身の温度が下がる。
 ハ.理論冷凍サイクの成績係数は、理論ヒートポンフサイクルの成績係数より1だけ大きい。
 ニ.冷凍サイクルの圧力比は,蒸発圧力に対する凝縮圧力の比であり、これらの圧力はゲージ圧力を用いて表される。

 (1)ロ  (2)ハ  (3)イ、ハ  (4)イ、ニ  (5)ロ、ニ


 問題 2
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍サイクルおよび熱の移動について正しいものはどれか。

 イ.冷凍装置の運転条件が変化しても、成績係数の値は変化することはない。
 ロ.水冷凝縮器では、冷却水温度は凝縮液冷媒の過冷却液の温度に影響を与えない。
 ハ.熱伝導は、固体内の低温端から高温端へ熱が移動する現象である。
 ニ.固体壁表面での熱伝達による伝熱量は、固体壁表面と流体との温度差と伝熱面積に正比例する。

 (1)イ  (2)ニ  (3)イ、ロ  (4)ロ、ハ  (5)ハ、ニ


 問題 3
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、往復圧縮機の性能および冷凍装置の成績係数について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機の実際の冷媒吸込み蒸気量には、シリンダ上部のすきま容積の大きさは関係しない。
 ロ.圧縮機の実際の駆動に必要な軸動力は、理論断熱圧縮動力と機械的摩擦損失動力の和で表される。
 ハ.圧縮機の実際の冷媒吸込み蒸気量は、ピストン押しのけ量と体積効率の積で表される。
 二.実際の圧縮機吐出しガスの比エンタルピーは、圧縮機の断熱効率が悪くなるほど大きくなる。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 4
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷媒、冷凍機油およびプラインの性質について正しいものはどれか。

 イ.フルオロカーボン冷媒の種類の中で、分子構造中に塩素原子を含むものはその塩素がオゾン層を破壊するとして国際的に
   規制されている。また、塩素原子を含まないものでも地球温暖化に影響を及ぼすとして大気放出を防ぐなどの対策・規制が
   行われている。
 ロ.フルオロカーボン冷凍装置では、圧縮機から吐き出された冷凍機油は、冷媒とともに装置内を循環し、再び蒸発器から
   圧縮機へ戻るが、蒸発器内に冷凍機油が残らないようにする。
 ハ.プラインは空気とできるだけ接触しないように扱われる。それは、窒素が溶け込むと腐食性が促進され、また水分が
   凝縮して取り込まれると濃度が低下するためである。
 ニ.冷凍機油はアンモニア液よりも軽く、アンモニアガスは室内空気よりも軽い。また、アンモニアは銅および銅合金に対して
   腐食性があるが、鋼に対しては腐食性がないので、アンモニア冷凍装置には鋼管や鋼板が使用される。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)イ、ニ (4)ロ、ハ (5)ハ、ニ


 問題 5
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、圧縮機について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機は冷媒蒸気の圧縮の方法により、容積式と遠心式に大別される。
 ロ.往復圧縮機の冷凍能力は圧縮機の回転速度によって変わる。インバータを利用すると、電源周波数を変えて、回転速度を
   調節することができる。
 ハ.冷凍装置にかかる負荷は時間的に一定でないので、冷凍負荷が大きく増大した場合に圧縮機の容量と圧力をそれぞれ個別に
   調整できるようにした装置が、容量制御装置である。一般的な多気筒圧縮機には、この装置が取り付けてある。
 二.フルオロカーボン冷凍装置では、装置が正常でない液戻りの運転状態になると、油に冷媒液が多量に溶け込んで、油の
   粘度を低下させるので潤滑不良となる。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ハ、ニ (5)イ、ロ、ニ


 問題 6
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、凝縮器について正しいものはどれか。

 イ.水冷凝縮器の冷却管に水あかが付着すると、冷却水流速が大きくなり、熱通過率の値も大きくなる。
 ロ.水冷凝縮器と空冷凝縮器を比べると、熱通過率の値は水冷凝縮器のほうが大きい。
 ハ.蒸発式凝縮器では、空気の湿球温度が低くなると凝縮温度は高くなる。
 ニ.凝縮器に不凝縮ガスが混入すると、冷媒側の熱伝達が悪くなって、凝縮圧力が上昇する。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)イ、ニ  (4)ロ、ハ  (5)ロ、ニ


 問題 7
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、蒸発器について正しいものはどれか。

 イ.除霜方法には、散水方式、ホットガス方式、オフサイクルデフロスト方式などがある。ホットガス方式では、高温の
   冷媒ガスの顕熱だけで霜を融解させる。
 ロ.冷凍能力の大きな乾式プレートフィンチューブ蒸発器は、多数の伝熱管をもっている。このため、冷媒をこれらの管に
   均等に分配して送り込むデイストリビュータ(分配器)を取り付ける。
 ハ.プレートフィンチューブ蒸発器に霜が厚く付着すると、風量が減少し、伝熱量が低下するため、除霜運転を行う必要が
   ある。
 ニ.蒸発器における冷凍能力は、冷却される空気や水などと冷媒との間の平均温度差、熱通過率および伝熱面積に
   正比例する。

 (1)イ、ハ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)イ、ロ、ニ (5)ロ、ハ、ニ


 問題 8
次のイ、ロ、.ハ、.二の記述のうち、自動制御機器について正しいものはどれか。

 イ.キャピラリチューブは、細管を流れる冷媒の抵抗による圧力降下を利用して、冷媒の絞り膨張を行う機器である。
 ロ.温度自動膨張弁の感温筒が外れると、膨張弁が閉じて過熱度が高くなり、冷凍能力が小さくなる。
 ハ.凝縮圧力調整弁は夏李に凝縮圧力が高くなり過ぎるのを防ぐために用いる。
 ニ.大形の冷凍装置に保安の目的で高低圧圧力スイッチを設ける場合、高圧側の圧力スイッチは自動復帰式を用いる。

 (1)イ  (2)ロ  (3)イ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 9
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、附属機器について正しいものはどれか。

 イ.液分離器は、蒸発器と圧縮機との間の吸込み管に取り付け、吸込み蒸気中に混在した液を分離して、冷凍装置外部に
   排出する。
 ロ.アンモニア冷凍装置では、圧縮機の吸込み蒸気過熱度の増大にともなう吐出しガス温度の上昇が著しいので、液ガス熱
   交換器は使用しない。
 ハ.ドライヤは、一般に液管に取り付け、フルオロカーボン冷凍装置の冷媒系統の水分を除去する。
 二.運転状態の変化があっても、冷媒液が凝縮器内にたまらないように、高圧受液器内には冷媒液をためないようにする。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 10
次のイ,ロ,ハ,ニの記述のうち,冷媒配管について正しいものはどれか。

 イ.冷媒配管では冷媒の流れ抵抗を極力小さくするように留意し,配管の曲がり部はできるだけ少なくし,曲がりの半径は
   大きくする。
 ロ.高圧液配管内で液の圧力が上昇すると,フラッシュガスが発生し,膨張弁の冷媒流量が減少して冷凍能力が減少する。
 ハ.吸込み蒸気配管には十分な防熱を施し,管表面における結露あるいは結霜を防止することによって吸込み蒸気温度の
   低下を防ぐ。
 ニ.圧縮機の近くに吸込み蒸気の横走り管がある場合,横走り管中にUトラップがあると,軽負荷運転時や停止時に油や
   冷媒液がたまり,圧縮機の再始動時に液圧縮の危険が生じる。

 (1)イ,ロ (2)イ,ハ (3)イ,ニ (4)ロ,ニ (5)ロ,ハ,ニ


 問題 11
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、安企装置について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機に取り付けるべき安全弁の最小径は、ピストン押しのけ量の平方根を冷媒の種類により定められた定数で除して
   求められる。
 ロ.溶栓付きのフルオロカーボン冷媒用シェルアンドチューブ凝縮器において、溶栓が100℃の高温吹出しガスにさらされ
   ても、問題なく運転を継続できる。
 ハ.高庄遮断装置の作動圧力は、高圧部に取り付けられた安全弁の吹始め圧力の最低値以下の圧力であって、かつ、
   高圧部の許容圧力以下に設定しなければならない。
 ニ.液封による事故を防止するために、液封の起こるおそれのある部分には、溶栓、安全弁、破裂板または圧力逃がし装置を
   取り付ける必要がある。

 (1)ロ  (2)ハ  (3)イ、ロ  (4)ハ、ニ  (5)イ、ハ、ニ


 問題 12
次のイ、ロ、ハ、.二の記述のうち、材料の強きなどについて正しいものはどれしか。

 イ.溶接構造用延鋼材SM400Bの許容引張応カは400N/mm2である。
 ロ.許容圧力は、.対象とする設備が実際に許容できる圧力のことである。
 ハ.圧力容器で耐圧r強度が問題となるのは、一般に引張応力である。
 ニ.ニ段圧縮の冷凍設備では、低段側の圧縮機の吐出し圧力以上の受ける部分を高圧部とし、その他を低圧部として取り扱う。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 13
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、圧力試験および据付けについて正しいものはどれか。

 イ.気密試験に空気圧縮機を使用して圧縮空気を供給する場合は、冷凍機油の劣化などに配慮して空気温度は140℃以下
   とする。
 ロ.耐圧試験は、圧縮機、圧力容器、冷媒液ポンプ、潤滑油ポンプなどについて行う。
 ハ.真空放置試験では、真空圧力の測定には連成計が用いられる。
 ニ.圧縮機を防振支持したときは、配管を通じて他に振動が伝わることを防止するために、吸込み管と吐出し管に可とう管を
   挿入する。

 (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ハ、ニ (5)イ、ロ、ニ


 問題 14
次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の運転について正しいものはどれか。

 イ.水冷凝縮器の冷却水量が減少すると、凝縮圧力の低下、圧縮機吐出し温度の上昇、装置の冷凍能力の低下が起こる。
 ロ.冷蔵庫に高い温度の品物が入ると、庫内温度が上昇するので、冷媒の蒸発温度が上昇し、冷媒循環量が増加して冷凍装置の
   冷却能力は増加する。
 ハ.アンモニア冷凍装置への多量の水分浸入は、アンモニア冷媒の蒸発圧力の低下、圧縮機の潤滑性能の低下などをもたらす
   ので、十分に注意が必要である。
 ニ.水冷凝縮器内の不凝縮ガスを確認するためには、圧縮機を停止し、凝縮器に冷却水を通水し、凝縮温度が周囲の大気温度
   より高いことから判断する。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 15
次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍装置の保守管理について正しいものはどれか。

 イ.アンモニア冷凍装置にわずかな水分が浸入しても、フルオロカーボン冷凍装置と同様に、膨張弁部に氷結し冷媒が流れ
   なくなる。
 ロ.吸込み管の途中の大きなUトラップに冷媒液や油がたまっていると、圧縮機の始動時やアンロードからロード運転に
   切り替わったときに、液戻りが生じる。
 ハ.オイルフォーミングは、冷媒液に冷凍機油が混ざり、油が急激に蒸発する現象である。
 二.密閉形フルオロカーボン往復圧縮機では、冷凍装置として冷媒量が不足すると冷媒ガスによる電動機の冷却が不十分
   となり、はなはだしいときには電動機を焼損するおそれがある。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ



「解答」
問題1  問題2  問題3  問題4  問題5 
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問題6  問題7  問題8  問題9  問題10 
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問題11  問題12  問題13  問題14  問題15 
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