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 「29年度 第1回 過去問セレクト模試」


 「保安管理技術」

 問題 1
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍の原理について正しいものはどれか。

 イ.冷媒は、冷凍装置内で熱を吸収して蒸気になったり、熱を放出して液になったりして、状態変化を繰り返す。
 ロ.蒸発器で冷媒が蒸発するときに潜熱を周囲に与える。
 ハ.冷凍装置の冷凍能力は、凝縮器の凝縮負荷よりも小さい。
 ニ.凝縮器の凝縮負荷は、凝縮器内の冷媒液から冷却水や外気に放出される熱.量のことである。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 2
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、熱の移動について正しいものはどれか。

 イ.定常状態において、均質な固体内の熱の流れの方向の温度分布は、直線状となる。
 ロ.熟伝達率は、固体壁の表面とそれに接して流れている流体との間の熱の伝わりやすさを表している。
 ハ.固体壁で隔てられた流体間で熟が移動するとき、固体壁両面の熱伝導率と固体壁の熱伝導率が与えられれば、
   水あかの付着などを考慮しない場合の熱通過率の値を計算することができる。
 ニ.ポリウレタンフォームは、鉄や銅のような金属と比べて熱伝導率が小さく、断熱材として使用される。

 (1)ニ  (2)イ、ロ  (3)ロ、ハ  (4)イ、ロ、ニ  (5)イ、ハ、ニ


 問題 3
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍能力、軸動力および成績係数について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機の圧力比は、吸込み蒸気の絶対圧力を吐出しガスの絶対圧力で割った値であるが、この圧力比が大きくなるほど
   体積効率は小さくなる。
 ロ.圧縮機の全断熱効率が大きくなると、圧縮機駆動の軸動力は小さくなり、冷凍装置の成績係数は大きくなる。
 ハ.法定の冷凍能力と空調用における実際の冷凍能力の値を比較すると、空調用における実際の冷凍能力のほうが大きい。
 ニ.吸込み圧力が低いほど、吸込み蒸気の過熱度が小さいほど、吸込み蒸気の比体積は大きくなり、冷媒循環量が減少する。

  (1)イ (2)ニ (3)イ、ロ (4)ロ、ハ (5)ハ、ニ


 問題 4
 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷媒および潤滑油について正しいものはどれか。

 イ.アンモニア冷媒は水と容易に溶け合ってアンモニア水になるので、冷凍装置内に多量の水分が存在しても性能に
   与える影響はない。
 ロ.フルオロカーボン冷媒の液は潤滑油よりも重いが、これらは互いに溶解して溶液になることが多い。
 ハ.フルオロカーボン冷媒は化学的安定性が高い冷媒なので、装置には銅や銅合金をはじめ、マグネシウムを含む
   アルミニウム合金の配管や部品の使用には制限がない。
 ニ.圧力一定のもとで非共沸混合冷媒が凝縮器内で凝縮するとき、凝縮中の冷媒蒸気と冷媒液の成分割合は変化しない。

 (1)イ  (2)ロ  (3)ハ  (4)ニ  (5)イ、ロ


 問題 5
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、圧縮機について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機は冷媒蒸気の圧縮方法により、容積式、遠心式に大別されるが、スクリュー圧縮機、往復圧縮機は容積式
   である。
 ロ.スクリュー圧縮機の容量制御はスライド弁で行い、ある範囲内で無段階制御または段階制御が可能である。
 ハ.遠心圧縮機は冷凍負荷の大容量なものに適しているが、高圧力比には不向きなため、空調用として使用されることが
   多い。
 ニ.往復圧縮機のオイルリングが著しく磨耗すると、油上がりは多くなるが、油分離器をつけている場合には凝縮器や蒸発器
   の伝熱性能に影響を与えない。

 (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ハ、ニ (4)イ、ロ、ハ (5)ロ、ハ、ニ


 問題 6
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、凝縮器について正しいものはどれか。

 イ.凝縮負荷は冷凍能力に圧縮機駆動の軸動力を加えたものであるが、凝縮温度が高くなるほど凝縮負荷は大きくなる。
 ロ.水冷式シェルアンドチューブ凝縮器は円筒胴、管板、冷却管および水室カバーから構成され、高温高圧の冷媒ガスは
   冷却管内を流れる冷却水により冷却され、凝縮液化する。
 ハ.水あかは熱伝導率が大きく、熱の流れを妨げる。その結果、熱通過率が小さくなり、凝縮器能力が減少し、凝縮温度が上昇
   するので、圧縮機の軸動力は増加する。
 ニ.受液器兼用凝縮器を使用した装置で、冷媒を過充てんすると液面が上昇し、冷却管の一部が液に浸されて、凝縮に有効な
   伝熱面積が減少し、凝縮温度は上昇するが液の過冷却度はほとんど変わらない。

  (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ハ、ニ (4)イ、ロ、ニ (5)ロ、ハ、ニ


 問題 7
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、蒸発器について、正しいものはどれか。

 イ.ホットガス除霜は、冷却管の内部から冷媒ガスの熱によって霜を均一に融解し、霜が厚くなっても有効に除霜が
   できる方法である。
 ロ.大形の乾式蒸発器では、多教の伝熱管に均等に冷媒を分配させるためにディストリビュータを取り付けるが、
   ディストリビュータの圧力降下があるので、その分膨張弁の容量は小さくなる。
 ハ.シェルアンドチューブ乾式蒸発器では、水側の熱伝達率を向上させるために、バッフルプレートを設置する。
 ニ.冷媒液強制循環式蒸発器において、液ポンプにより強制循環する冷媒液量は、蒸発器で蒸発する冷媒量だけで
   十分である。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 8
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、自動制御機器について正しいものはどれか。

 イ.温度自動膨張弁は、高圧の冷媒液を低圧部に絞り膨張させる機能と、過熱度により冷媒流量を調節して冷凍装置を
   効率よく運転することの二つの役割をもっている。
 ロ.内部均圧形温度自動膨張弁は、冷媒の流れの圧力降下の大きな蒸発器、ディストリビュータで冷媒を分配する蒸発器
   に使用される。
 ハ.蒸発圧力調整弁は、蒸発器の出口配管に取り付けて、蒸発器内の冷媒の蒸発圧力が所定の蒸発圧力よりも下がるのを
   防止する目的で用いる。
 ニ.吸入圧力調整弁は、弁の出口側の圧縮機吸込み圧力が設定値よりも下がらないように調節する。

 (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 9
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、附属機器について正しいものはどれか。

 イ.高圧受液器を設置することにより、冷媒設備を修理する際に、大気に閉放する装置部分の冷媒を回収することができる。
 ロ.小形のフルオロカーボン冷凍装置やヒートポンプ装置に使用される小容量の液分離器では、内部のU字管下部に設けら
   れた小穴から少量ずつ液を圧縮機に吸い込ませるものがある。
 ハ.冷凍装置に用いられる受液器には、大別して凝縮器の出口側に連結される高圧受液器と、冷媒液強制循環式で凝縮器の
   出口側に連結して用いられる低圧受液器とがある。
 ニ.アンモニア冷凍装置の油分離器で分離された鉱油は、一般に圧縮機クランクケース内に自動返油される。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 10
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷媒配管について正しいものはどれか。

 イ.配管材料としての銅および銅合金は、アンモニア冷媒に使用できる。
 ロ.吐出し管は、冷媒ガス中に混在している油が確実に運ばれるガス速度が確保できる管径とする。
 ハ.高圧液管は、冷媒液がブラッシング(気化)するのを防ぐために、流速はできるだけ小さくなるような管径とする。
 ニ.吸込み管の管径は、冷媒蒸気中に混在している油を、最小負荷時にも確実に圧縮機に戻せるような蒸気速度が保持できる
   ように選定する。

  (1)イ、ロ (2)イ、ハ (3)ロ、ニ (4)ハ、ニ (5)ロ、ハ、ニ


 問題 11
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、安企装置について正しいものはどれか。

 イ.圧縮機に取り付けるべき安全弁の最小径は、ピストン押しのけ量の平方根を冷媒の種類により定められた定数で除して
   求められる。
 ロ.溶栓付きのフルオロカーボン冷媒用シェルアンドチューブ凝縮器において、溶栓が100℃の高温吹出しガスにさらされても、
   問題なく運転を継続できる。
 ハ.高庄遮断装置の作動圧力は、高圧部に取り付けられた安全弁の吹始め圧力の最低値以下の圧力であって、かつ、
   高圧部の許容圧力以下に設定しなければならない。
 ニ.液封による事故を防止するために、液封の起こるおそれのある部分には、溶栓、安全弁、破裂板または圧力逃がし装置を
   取り付ける必要がある。

 (1)ロ  (2)ハ  (3)イ、ロ  (4)ハ、ニ  (5)イ、ハ、ニ


 問題 12
 次のイ、ロ、ハ、.二の記述のうち、材料の強きなどについて正しいものはどれしか。

 イ.溶接構造用延鋼材SM400Bの許容引張応カは400N/mm2である。
 ロ.許容圧力は、.対象とする設備が実際に許容できる圧力のことである。
 ハ.圧力容器で耐圧r強度が問題となるのは、一般に引張応力である。
 ニ.ニ段圧縮の冷凍設備では、低段側の圧縮機の吐出し圧力以上の受ける部分を高圧部とし、その他を低圧部として取り扱う。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ハ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 13
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の圧力試験について正しいものはどれか。

 イ.耐圧試験は気密試験を実施した後に行う。
 ロ.耐圧試験を気体で行う場合は、耐圧試験圧力を設計圧力または許容圧力のいずれか低い圧力の1.25倍以上とする。
 ハ.耐圧試験と気密試験に使用する圧力計の最高目盛は、試験圧力の1.25倍以上、2倍以下とする。
 ニ.アンモニア冷凍装置の気密試験には、乾燥空気、窒素ガスまたは炭酸ガスが使用できる。

 (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ロ、ニ (5)ハ、ニ


 問題 14
 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍装置の運転について正しいものはどれか。

 イ.冷凍装置の運転開始前に行う点検確認項目の中に、圧縮機クランクケースの油面の高さの点検、凝縮器と油冷却器の
   冷却水出入口弁が開いていることの確認がある。
 ロ.冷蔵庫の負荷が増加すると、冷蔵庫の庫内温度が上昇し、蒸発温度が上昇し、温度自動膨張弁の冷媒流量が増加し、
   圧縮機の吸込み圧力が上昇する。
 ハ.冷蔵庫の蒸発器に厚く着霜すると空気の流れの抵抗が増加するので、風量が減少し、熱通過率は大きくなるが、
   冷却能力は低下する。
 ニ.蒸発圧力が一定で圧縮機の吐出しガス圧力が高くなると、体積効率は低下し、軸動力は増加するが、冷凍能力は
   変化しない。

 (1)イ、ロ  (2)イ、ニ  (3)ロ、ハ  (4)ロ、ニ  (5)ハ、ニ


 問題 15
 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の保守管理について正しいものはどれか。

 イ.容積式圧縮機で液圧縮が起こると、シリンダ内圧力が急激に上昇するので、保安上十分な注意が必要である。
 ロ.冷媒が冷凍機油中に溶け込むと、油の粘度が高くなり、潤滑性能が低下する。
 ハ.冷媒サイクル内に水分が混入すると、遊離した水分は油を乳化させ、潤滑を阻害することがある。
 ニ.冷凍負荷が急激に増大すると、蒸発器での冷媒の沸騰が激しくなり、蒸気とともに多量の液滴が圧縮機に吸い込まれ、
   液圧縮を起こすことがある。

  (1)イ、ロ (2)イ、ニ (3)ロ、ハ (4)ハ、ニ (5)イ、ハ、ニ



「解答」
問題1  問題2  問題3  問題4  問題5 
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問題6  問題7  問題8  問題9  問題10 
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問題11  問題12  問題13  問題14  問題15 
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